2005 Fiscal Year Annual Research Report
試作品レスを目指した新たなる生産準備プロセス構築システムの研究
Project/Area Number |
16560229
|
Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
篠田 心治 東京理科大学, 理工学部, 講師 (70187368)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丹羽 明 成蹊大学, 理工学部, 教授 (50138541)
|
Keywords | バーチャル・ファクトリー / 3-DCAD / 組立 / インダストリアル・エンジニアリング / 改善 / コンピュータ・グラフィック / 試作品レス / 生産準備 |
Research Abstract |
本研究では,生産準備プロセスの中で組立順序の数だけの様々な組立作業の代替案の3次元コンピュータグラフィックス(CG)を表示し活用する方法,意義について進めている.昨年度までは,部品点数の少ない比較的に単純な構造の組立品のもとで研究を行ってきた.本年度は組立品の部品点数の増加や構造が複雑になる基での,組立順序の導出法や3次元CGの活用法などについて研究を進めた. I.組立作業の3次元CGの表示方法の研究(篠田心治分担) 導出された組立作業の3次元CGの活用法の研究を進めた.本研究では,基本変換という改善の考え方を用いた.基本変換とは「部品」と「完成品」の間の最小限度の変化をいい,作業のなかでは"組付け"に相当する.組立作業は本来ならば基本変換に相当する作業だけで行うことが望ましく,基本変換に相当する作業だけからなる組立作業は付加価値の高いものになる.そこで,組立作業の3次元CGを表示するステップに着目し,できる限り基本変換だけからなる付加価値の高い組立作業の評価方法を開発した.また,基本変換を実現している組立作業の内容をわかり易く表示する3つの表示法を明らかにした.さらに,付加価値の高い作業を生み出すための組立品の変更方法について基礎的な研究を行った.以上を,「基本変換に着目した組立作業の3次元CG活用法の提案」として論文にまとめた. II.組立品の組立順序の導出(丹羽明分担) 本研究では,3-DCADに示された組立品の構造を把握し,その構造に基づき実行可能となる組立順序を導出している.具体的には,組立品の構造を"接触関係図"により分析している.しかし,これらの組立順序は部品数の増加に伴い組合せの爆発が生じ,また構造の複雑さに伴い実行可能な組立順序の導出が困難になる.この課題に対し,いくつかの"接触関係図"の作成法の研究を進めた.このテーマは来年度も引き続き研究を進める.
|
Research Products
(1 results)