• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2004 Fiscal Year Annual Research Report

Mobile IPにおけるハンドオフ手順を対象としたTCP通信高速化に関する研究

Research Project

Project/Area Number 16560327
Research InstitutionThe University of Electro-Communications

Principal Investigator

粂川 一也  電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 助手 (30313430)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 加藤 聰彦  電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 助教授 (90345421)
KeywordsMobile IP / ハンドオフ / TCP
Research Abstract

近年、モバイル端末を用いたインターネットアクセスが広く行われている。そこでは、電子メールやWWWアクセスなどTCP(Transmission Control Protocol)を用いた通信が広く行われている。無線通信を行うモバイル端末を用いたTCP通信については、電波の受信領域を切り替えるハンドオフにおいて通信不通の時間が生じ、その間に生ずるパケットロスにより、TCP通信のスループットが低下するという問題が指摘されている。そこで本研究では、この問題を解決することを目標とし、Mobile IPにおけるハンドオフ手順による通信不通に起因するTCPのスループット低下を防ぐ方法を検討する。平成16年度において、以下の項目を行った。
1.Mobile IPにおけるハンドオフによる通信不通および伝送エラーの双方を考慮した、TCP通信の高速化方式の設計
2.ハンドオフ後に伝送速度が変化した場合への適応方式の設計
3.上記通信方式のソフトウェアシミュレーションns-2を用いたプログラム開発と性能評価
第一の項目は主に研究分担者の加藤聰彦が担当した。TCPのスループットを低下させないために、無線区間の伝送誤りとハンドオフの双方に起因するパケットロスに対して協調した手法を用いて対応し、かつMobile IPと関連付けたTCP通信の高速化方式を提案した。そして、ns-2を利用して性能評価を行うことによって、本提案方式では従来提案されている伝送誤りのみに対応する方式やハンドオフのみに対応する方式よりも高いTCPスループットが得られることを示した。
第二項目および第三項目は研究代表者が主に担当した。ハンドオフ後の伝送速度の変化がTCPに及ぼす影響を調べるために、ハンドオフ時のTCPの振舞いをモデル化にすることによるTCPの解析的な性能評価方法を検討した。また、遅延変化が激しえネットワークでのTCP性能の向上のために提案されているEifelアルゴリズムを無線LANに適用し、ns-2を用いて性能評価を行った。

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi