2005 Fiscal Year Annual Research Report
分散仮想環境における視覚・聴覚・触覚メディア通信の高品質化の研究
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16560331
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| Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
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Principal Investigator |
石橋 豊 名古屋工業大学, 工学研究科, 教授 (40252308)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田坂 修二 名古屋工業大学, 工学研究科, 教授 (80110261)
伊藤 嘉浩 名古屋工業大学, 工学研究科, 助教授 (50335098)
布目 敏郎 名古屋工業大学, 工学研究科, 助手 (10345944)
菅原 真司 名古屋工業大学, 工学研究科, 助教授 (90313410)
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| Keywords | 分散仮想環境 / QoS制御 / メディア同期制御 / トラヒック制御 / QoS評価 / 触覚メディア / 視覚メディア / 聴覚メディア |
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| Research Abstract |
インターネットを用いた分散仮想環境における視覚・聴覚・触覚メディア通信の高品質化のため、ネットワーク遅延やその揺らぎ、パケット欠落がQoSに及ぼす影響を調査した。また、QoSを高く維持するQoS制御の検討を行った。アプリケーションによって要求されるQoSが異なるので、本年度は、主として、触る分散仮想博物館、遠隔習字システム、ネットワーク型リアルタイムゲーム、協調作業を取り扱った。
(1)触る分散仮想博物館の研究
ガイダンス情報の適応型ストリーミング開始制御、適応型表示制御の有効性を実験によって明確にした。
(2)遠隔習字システムの研究
生徒の筆を遠隔にいる先生が持って、先生の筆使いの力を生徒に伝える遠隔習字システムを実現した。また、生徒の筆にかける力を先生が感じることができる遠隔描画教示システムを作成した。そして、これらのシステムを用いて、ネットワーク遅延やその揺らぎ、パケット欠落が触覚メディアの出力品質に及ぼす影響を調査し、メディア同期制御、予測制御、誤り制御などの各種QoS制御を行うことが必要であることを示した。
(3)ネットワーク型リアルタイムゲームの研究
触覚を利用したネットワーク型リアルタイムゲームにおいて、端末間におけるネットワーク遅延が公平性に及ぼす影響を調査した。その結果、ネットワーク遅延の差が約30msから40ms以上になると、不公平を感じることを明らかにした。ネットワーク遅延が約30ms以下であれば、ほとんど不公平を感じないことも示した。現在、この特性を利用した端末間同期制御を検討しているところである。
(4)協調作業の研究
触覚を利用した協調作業のために、従来のクライアント・サーバモデルの他、P2Pモデルに基づく分散型の制御を実装し、両者の比較を行い、有効適用領域を明らかにした。
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