2004 Fiscal Year Annual Research Report
非線形光学効果を用いた光ファイバ分布増幅器における雑音光低減方法の研究
Project/Area Number |
16560349
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Research Institution | Osaka Electro-Communication University |
Principal Investigator |
村上 泰司 大阪電気通信大学, 工学部, 教授 (30330153)
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Keywords | 光ファイバ増幅器 / 誘導ラマン散乱効果 / 反射光雑音 |
Research Abstract |
光ファイバにおける誘導ラマン散乱効果を用いた光増幅作用について、反射による雑音光発生のメカニズムを理論と実験の両側面より研究している。 16年度では、次の成果を得ることができた。 1.光ファイバのコネクタ端面反射光パワー (1)コネクタ端面反射光パワーを制御するために、端面間に屈折率の異なる溶液を塗布し、反射光パワーを測定した。その結果、反射光パワーはフレネル反射の理論式によく合致することを確認した。 (2)種類の異なる長尺光ファイバにおけるレイリー反射光パワーを測定し、パワーは光ファイバのコアークラッド間比屈折率差に比例することを確認した。 2.コネクタ端面反射が存在する光ファイバ伝送系における信号光、雑音光の測定 30km長の1550nm分散シフト形光ファイバを用いて、分布形光ファイバラマン増幅器における信号光利得と反射雑音光パワーの測定を行った。その結果、 (1)コネクタ反射の存在により信号光利得が低減する。その量は、理論とよい一致をみることから、反射雑音光に利得の一部がくわれるためであることを確認した。 (2)信号光パワーを光スイッチにて遮断することにより、増幅された反射雑音光の存在を実験的に確認した。 17年度には、次の内容の研究を引き続き進める。 1.増幅された反射雑音光パワーを、実験的、理論的に定量的な把握をする。 2.信号伝送の観点から、許容雑音光パワーを求め、その低減方法を見出す。
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Research Products
(1 results)