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2004 Fiscal Year Annual Research Report

分散制御における「独立設計」と「逐次設計」の統合

Research Project

Project/Area Number 16560389
Research InstitutionKyushu Institute of Technology

Principal Investigator

瀬部 昇  九州工業大学, 情報工学部, 助教授 (90216549)

Keywords分散制御 / H_∞ノルム / 耐故障性 / パラメトリゼーション
Research Abstract

制御性能の評価関数を考慮しない安定化問題についての「独立設計」と「逐次設計」を統合する「繰り返し独立設計」の基本的な枠組みについて研究を行った.さらに,制御性能の評価関数としてH_∞ノルムを採用した場合の「繰り返し独立設計」についても研究を行った.
特に,下記2点が今年度の成果である.
1.基本となる分散型安定化制御器のパラメータ表示において,中心的な役割を果たす仮想対角システムの物理的な性質を明らかにし,雑誌論文としてまとめ,掲載された.
2.安定化問題についての「繰り返し独立設計」の基本的な枠組みを完成させ,雑誌論文として投稿した.(現在投稿中)
2.において提案した繰り返し設計の枠組みは,従来の二つの設計思想を完全に統合するものであり,大きな成果と考えられる.また,制御性能を考慮した場合の統合に関しては,代表的な制御性能の指標であるH_∞ノルムを評価関数として導入した場合には完全な統合ができず,制約付きの(数学的には条件付の)統合が可能なことも示し,従来提案されていた方法をほぼ包含する設計手順も提案した.
また,関連研究として,分散制御系が有利とされる耐故障性について着目し,耐故障性を考慮した制御器の構造についても研究を行った.耐故障性を有する制御器は行列としてのランクが許容する故障の数に応じて低下する傾向があることが数値例を通して確認された.分散制御器は一般にフルランクであり,ランクの低下を生じない.これら結果は分散制御器の耐故障性における優位性に疑問をはさむ内容であり興味深い.

  • Research Products

    (1 results)

All 2004

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Explicit characterization of decentralized coprime factors2004

    • Author(s)
      Noboru Sebe
    • Journal Title

      Automatica 40・9

      Pages: 1569-1574

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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