2006 Fiscal Year Annual Research Report
ロバスト適応制御理論に基づくカオス暗号通信システムの安全性解析に関する研究
Project/Area Number |
16560390
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
松尾 孝美 大分大学, 工学部, 教授 (90181700)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星野 修 茨城大学, 工学部, 教授 (00303016)
末光 治雄 大分大学, 工学部, 助手 (50162839)
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Keywords | ロバスト制御 / むだ時間 / パラメータ推定 / セキュリティテスト / Error Function Attack / 暗号器 / 復号器 / 選択平文攻撃 |
Research Abstract |
情報通信において送信信号を暗号化することは個人的なデータを秘匿して送るのに欠かせない技術である.最近,連続値連続時間カオス暗号通信系を制御システム理論を用いて構成する方法が提案されている.しかし,連続値連続時間暗号系のセキュリティ評価指標は,ディジタル系と違い,いまのところ提案されてしない.このため,システム同定や適応同定手法などを考慮した暗号系の安全性解析の基礎理論をつくる必要がある.さらに,むだ時間やノイズに対するロバスト性を確保しながら,適応同期化の不可能な条件を導出することにより安全性の高いカオス暗号通信システムを構築することが必要となる.本研究では,連続値カオス暗号通信系の安全性解析の基礎理論および設計理論を構築することを目的としている.本年度は,リアルタイム型Error Function Attack(EFA)関数を定義し,モンテカルロ法を併用したセキュリティテストのための統計量を提案し,従来の暗号システムに適用し,その性能を検証する.さらに,リアルタイム型EFA関数を評価関数に用いた攻撃アルゴリズムを提案し,従来の暗号システムであるactive-passive decomposition model, delay differential equations,およびone-way coupled map latticeに適用し,その性能を検証した結果,標準偏差と尖度の両方を使うことによりセキュリティの低いシステムをある程度判別できることを示した.さらに,確率的探索手法であるparticle swarm optimization法を用いた秘密キー探索法を提案し,one-way coupled map latticeがセキュリティが高いことを示した.
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Research Products
(3 results)