2004 Fiscal Year Annual Research Report
Max‐plus代数に基づくロバスト制御系設計とその経営工学問題への応用
Project/Area Number |
16560391
|
Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute of Technology |
Principal Investigator |
増田 士朗 東京都立科学技術大学, 工学部, 助教授 (60219334)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
五島 洋行 (株)日本総合研究所, 研究事業本部, 主任研究員
|
Keywords | max-plus代数 / モデル予測制御 / 経営工学問題 |
Research Abstract |
本研究の主要テーマは、Max-plus代数に基づく制御系のロバスト性に焦点をあて、 ・Max-plus代数によるモデル予測制御においてフィードバック制御をどのように実現し、どのような効果が期待できるかを明らかにする。 ・Max-plus代数によるシステムモデルの不確かさを定義し、その不確かさが存在する場合のロバスト制御の実現法を明らかにする。 のようなMax-plus代数に基づくシステム制御手法に対するロバスト制御理論を新しく構築するとともに、新しく開発するシステム制御手法を在庫管理問題や設備管理問題などの経営工学上の問題に応用することを試み、システム制御手法の適用範囲を拡大することを行なうことである。 平成16年度では、以上の目的を実現するために、max-plus代数によるモデリング手法に選択パラメータを付加した手法およびその手法の計算量の改善という研究で成果をあげるとともに、経営工学問題への応用を行なう準備として、現状の在庫管理手法をより現実的な問題設定に対して適用可能なように改善した二項・切断正規分布に対する安全在庫およびB1モデル在庫手法の提案というテーマで研究成果を挙げた。 来年度は、本研究の成果を踏まえ、時間駆動のモデル式であるmin-plus代数に基づく表現を組み込んだmax-plus代数によるモデル予測制御においてフィードバック特性を明らかにするとともに、max-plus代数による在庫管理問題および生産システムに対するモデリング手法をより詳細化することを行なう。
|
Research Products
(7 results)