2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16560424
|
Research Institution | KOCHI UNIVERSITY OF TECHNOLOGY |
Principal Investigator |
島 弘 高知工科大学, 工学部, 教授 (00196461)
|
Keywords | 鉄筋コンクリート / 付着 / 伸び出し / じん性 / 耐震 / 定着鉄筋 |
Research Abstract |
鉄筋コンクリート橋脚の靭性に関しては,今までに数多くの実験が行われている。しかし,靭性に影響を及ぼす要因は多く,実験のみからは靭性を明確にできないでいるのが現状である。したがって,実験の一方で,靭性に対する解析的な研究が必要となる。靭性解析で最も難しいのは,終局変位の算定である。終局変位に及ぼす影響要因のひとつは,フーチングからの主鉄筋の伸び出しであり,伸び出しによる変形には寸法効果があり,模型実験による結果をそのまま実物のものに適用することができない。本研究は,模型実験の結果を実物の挙動予測と結びつけるために,フーチングからの主鉄筋の伸び出し量を算定する式を構築することを目的としたものである。すなわち,フーチングに定着された鉄筋について,繰返し荷重下における引抜き・押込み力と伸び出し量との関係を定式化することを試みた。 フーチングを模したマッシブなコンクリートに定着した異形鉄筋に,引抜き・押込み力を交互に載荷する実験を行った。装置として,載荷フレームとオイルジャッキを用いた。試験体の形状としては,フーチングに柱の主筋を定着し,柱の上部に水平方向の力を交互に加えることにより,定着鉄筋に引抜き・押込み力を作用させるものとした。この実験で引抜き・押込み力と伸び出し量の計測を行った。引抜き・押込み力の計測には,ひずみゲージを用いた。本研究においては,伸び出し量を精度良く測ることが重要である。そのために,ピアノ線を鉄筋に打ち込み,フーチング上端の鉄筋の動きを直接に測定する方法を用いた。
|
Research Products
(1 results)