2004 Fiscal Year Annual Research Report
ウェーク・ギャロッピングの発生メカニズムとその制振
Project/Area Number |
16560425
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Research Institution | Kochi University of Technology |
Principal Investigator |
藤澤 伸光 高知工科大学, 工学部, 教授 (80299388)
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Keywords | ウェーク・ギャロッピング / 並列円柱 / スイッチング・フロー / ヘリカルワイア |
Research Abstract |
1.風速分布測定用トラバーサの製作 上流側円柱の後流内の圧力分布がウェーク・ギャロッピングの不安定性の主原因と考えているが,流れのスイッチングに起因すると見られる圧力ピークの発生が両円柱の相対位置のみならず振動速度の方向にも依存しているなど,圧力測定結果を用いた既往の研究では明らかになっていない問題が残されている.これを解明するには,結果としての圧力だけでなく円柱周辺の流れを直接計測する必要がある.本年度は,この測定に用いるトラバーサを購入した.仕様や構造細部の決定に時間を要したために購入および試験運転に留まり,本装置を用いた測定は実施できなかった. 2.スプリット・フィルム・センサーに関する予備試験 スプリット・フィルム・センサーによる風向風速測定精度を調べるための予備試験を実施した.線形化した両フィルムからの出力の差と和の比は満足できる精度でsinθに比例するが,和出力は傾斜角の増加とともに実風速より高い値を示すことが明らかになり,これを補正するための式を案出した.
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