2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16560427
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Research Institution | Kitami Institute of Technology |
Principal Investigator |
山下 聡 北見工業大学, 工学部, 助教授 (00174673)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中田 幸男 山口大学, 工学部, 助教授 (90274183)
川口 貴之 函館工業高等専門学校, 助手 (20310964)
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Keywords | ベンダーエレメント / 国際一斉試験 / せん断波速度 / 室内土質試験 / 地盤材料 / 標準化 |
Research Abstract |
ベンダーエレメント(BE)試験の標準的な試験方法を提案するために,共通試料・共通試験仕様による国際一斉試験結果の取りまとめを行った。さらに,原位置試験や他の室内試験との比較を行い,BE試験の適用性を検討した。 1.BEを用いた国際一斉試験の取りまとめ 2005年3月末現在で,欧米,アジアの11箇国221幾関から一斉試験の報告が行われた。室内試験の先進国のみならず東欧やアジアの各国からも報告され,BE試験が世界的に急速に普及しつつあることが確認された。しかし,せん断波速度の同定法の違いなどによって得られる結果が異なることも明らかにされ,標準的な試験方法の提案が必要なことも再認識された。今後,取りまとめた試験結果の報告を第40回地盤工学研究発表会(2005年7月)および第16回国際地盤工学会議(2005年9月)において行う。さらに,標準的な試験方法の提案を含めた最終的な成果の論文投稿を研究期間内に行う。 2.他の室内試験結果との比較 砂と粘土を種々の割合で混合して作製した砂・粘土混合土供試体に対してBE試験を実施しせん断弾性係数を測定した。さらに,同様の条件で行った中空ねじり繰返し単純せん断による動的変形試験(CTSS試験)の結果と比較し,両試験結果の整合性を検討した。その結果,砂・粘土混合土のせん断弾性係数は細粒分含有率が低いものほど高く,拘束圧依存性も高くなることが確認された。また,BE試験とCTSS試験で測定されるせん断弾性係数はほぼ一致することを確認した。 3.原位置試験結果との比較 2003年に発生した十勝沖地震で液状化により被災した火山灰地盤から採取した試料に対してBE試験を行い,表面波探査試験などの原位置試験と比較した。その結果,BE試験から得られたせん断弾性係数は原位置試験で得られる値とほぼ同等であることが明らかにされた。
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