2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16560447
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
西田 修三 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (40172663)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中辻 啓二 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10029324)
入江 政安 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (00379116)
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Keywords | 大阪湾 / 紀淡海峡 / 栄養塩 / 懸濁態物質 / 溶存態物質 / シミュレーション / 流況 / 水質底質 |
Research Abstract |
本研究では、閉鎖性内湾における懸濁態物質の動態を明らかにするために、大阪湾を対象に挙動の実態調査を実施し、水域全体の環境動態に及ぼす影響について定量的評価を行うことを目的としている。研究は大きく分けて、現地観測と資料収集・データ解析、および、懸濁態物質の動態モデル化より構成されている。本年度は以下に示す調査研究を実施した。 ・紀淡海峡における栄養塩輸送に関する現地観測を8月に実施し、大阪湾への(大阪湾からの)栄養塩輸送に及ぼす懸濁態物質の影響について解析を行った。 ・8月まで毎月1回、紀淡海峡を挟む南北海域において水質調査を実施し、懸濁態を含む水質の季節変動の解析を行った。 ・大阪湾奥部の港湾域を含む淀川河口沿岸域の4地点において、沈降物調査を実施し、懸濁態物質の定量分析と沈降・堆積速度の測定を行った。あわせて、水質・底質の分析も行い、河川から流入する有機物の挙動解析も行った。 ・海洋レーダーの観測データを基に、湾奥部の流況特性の解析を行った。 ・既往の低次生態系を考慮した水質モデルの改良に向けて、有機態の無機化および溶存態への分解等の素過程をダイナミックモデルを用いて明確化した。 ・湾奥部における観測結果を基に、懸濁態物質の生成・沈降・分解過程のモデル化を試みた。
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Research Products
(6 results)