2005 Fiscal Year Annual Research Report
衛星観測データによる森林被覆密度分布推定のグローバル適用アルゴリズムの開発
Project/Area Number |
16560459
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
力丸 厚 長岡技術科学大学, 工学部, 助教授 (70334688)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 一義 長岡技術科学大学, 工学部, 助手 (00332651)
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Keywords | リモートセンシング / 森林資源 / グローバル / MODIS / LANDSAT / 森林樹冠密度 |
Research Abstract |
グローバルな森林資源観測においては,NOAA, VEGETATION, MODIS等の広域高頻度観測衛星の利用が,観測諸条件および経済性から必須と考えられている。 LANDSAT等の従来型の地球観測衛星を用いた森林資源情報の収集技術は,力丸^*1により樹冠密度推定モデルを含め多くの既往研究がなされている。また,広域高頻度低空間分解能観測衛星を利用した地球規模の森林資源情報の収集には,須崎^*2,竹内^*3等の画素内推定による土地被覆推定手法も提唱されている。しかしながら,通常の画素内推定モデルは,画素内被覆項目の平均的な占有密度を推定している。このため,土地被覆項目間に分光特性の近似したものを含む場合,占有状態が一意的に推定できない場合が発生する。例えば,高密度の森林が低占有率で存在する場合と,低密度の森林が高占有率で存在する揚合では,画素の分光特性としては,近似した状態を呈する場合が想定される。 平成16年度研究では,広域高頻度低空間分解能観測衛星の画素内の被覆情報の質的な信頼性を再検討するために,LANDSAT衛星画像の解析結果とMODIS衛星画像の比較検討を行ない,森林域と非森林域の境界線及び山間部の起伏が大きい地域おいて,MODIS画像で得られた森林情報には誤差が生じるということが明らかとなり,その利用用途の適正領域の評価をおこなった。 平成17年度研究では,LANDSATによる森林被覆密度推定のグローバルな適用の評価のために,ニュージーランドの広大な均質な針葉樹の植林地帯をテスト領域に選定して,密度推定および,経年解析によるおける森林被覆密度の成長量の評価をおこなった。本年度の研究により,衛星画像解祈による森林被覆密度と,森林の材積量を推定するための基礎技術の開発ができたと考えられる。
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