2004 Fiscal Year Annual Research Report
VR技術の応用による高速道路合流部における交通挙動解析
Project/Area Number |
16560465
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
飯田 克弘 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (70222809)
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Keywords | 高速道路 / 合流部 / ヴァーチャルリアリティ |
Research Abstract |
研究課題に対し,本年度は,異なる本線の交通状況(交通密度,空間平均速度)を考慮しながら,異なる付加車線長に対する合流時運転行動の変化を調査分析し,円滑な合流行動の面からの適正な付加車線長について検討した. 分析結果から,付加車線長を200mから400m,600mに延伸することにより,特に本線交通状況が高密度の場面において顕著に合流車挙動の自由度が増すことが,多角的な視点から確認できた.また合流車の観点から見た,望ましい付加車線長の値は,400mから500mの間に存在する可能性があることも分かった.これらの知見は,これまで実現象を考慮した合流部の現象把握に取り組んだ調査,研究がほとんどないことを考慮すれば,今後の高速道路合流部における付加車線設置に際し,重要な設計指針を与えると同時に,合流部の現象把握を行う上での貴重な成果となる. なお本成果は,検討の前提として,合流する側の視点から,本線状況を変化させた状況下で,付加車線延伸の効果を検討している.そのため,本結果だけをもって「合流する側,される側両方の視点から,付加車線延伸は渋滞対策として効果がある」と断定することはできない.今後は,両方の視点から付加車線延伸が渋滞対策の観点から効果があることを確認するために,本線走行車両の視点,つまり合流される側からの視点を考慮に入れて,合流部全体としての交通流の解明を検討する.
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Research Products
(1 results)