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2005 Fiscal Year Annual Research Report

地盤改良工法を用いた版築による土塀の築造方法に関する研究

Research Project

Project/Area Number 16560510
Research InstitutionTokai University

Principal Investigator

藤井 衛  東海大学, 工学部, 教授 (70130094)

Keywords版築 / 吸水試験 / 曝露試験 / 一軸圧縮試験 / セルロース / わら / 生石灰 / ビニロン繊維
Research Abstract

版築とは、石灰を混ぜた粘土と砂の層を交互に締固めて造る1種の地盤改良土である。実際には土と石灰の他に、にがりやわらを固化補助材として用いられたことが知られている。本年度は固化材として、高炉セメント、生石灰、消石灰、フライアッシュセメント、セメント系固化材を用い、これに固化補助材としてにがりやわら、セルロースやビニロン繊維などを加え、8種類の粘性土にこれらを混入して版築土を作製し、一軸圧縮試験や吸水試験および曝露試験を実施した。固化材添加量は土1m^3当り60・80・100kg/m^3の3種類とし、にがりやセルロースは容積比として1〜4%混入した。また、わらは約10mm程度にカットしたものを使用し、ビニロン繊維はカット径が12mmのものを使用した。繊維の混入量は固化補助材と同様に容積比として1%とした。一軸圧縮試験に供した試験した試験体はφ50mm×高さ100mmの鋼製型枠に土を投入して締固めた。曝露試験用試験体は100mm×100mm×200mmの大きさであり、これを屋外に6ヵ月間放置した。吸水試験に供した試験体も同じ大きさである。吸水は試験体の底部から行った。一軸圧縮試験の結果では、古代の材料(生石灰、にがり、わらなど)を用いた版築試験体の強度が0.1N/mm^2であったのに対し、本研究で用いた現代の材料(高炉セメント、セルロースなど)では0.31N/mm^2と3倍の強度を示した。また、曝露試験では、古代の材料で作製した試験体の劣化が進んでいたのに対して、現代の材料で作製した試験体ではほとんど劣化は見られなかった。さらに、吸水試験から古代と現代の材料による版築の最小壁厚を検討したところ、古代の材料では225mm、現代の材料では160mmとなり、本研究で用いた現代の材料による版築はいずれも古代の材料による版築土より、格段にすぐれた性能を有することが明らかになった。

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 版築による土塀の築造方法に関する研究(その1:最適含水比と固化材添加量)2006

    • Author(s)
      橋本 佳大
    • Journal Title

      日本建築学会大会学術講演梗概集(近畿)

      Pages: 729-730

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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