2005 Fiscal Year Annual Research Report
北陸の次世代省エネルギー基準住宅に適した統合型エネルギーシステムに関する研究
Project/Area Number |
16560530
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
垂水 弘夫 金沢工業大学, 環境・建築学部, 教授 (70163706)
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Keywords | 次世代省エネルギー基準 / 住宅 / 省エネナビ / 北陸 / 統合型エネルギーシステム |
Research Abstract |
平成17年度の研究目標は次のとおり。 北陸の次世代省エネルギー基準以上の性能を有する住宅について、電気・ガス・石油類を熱源とする各種住宅エネルギーシステムに関するシミュレーションモデルを作成し、1)から得られる消費用途(冷房・暖房・給湯・調理・照明動力)別エネルギー需要パターンを適用して、先ず、現在普及している設備レベルで一次エネルギー消費の少ないエネルギーシステムを抽出する。 平成17年度に実施した内容は次の2項目である。 1.省エネナビ設置住宅のデータ回収の継続と分析 省エネナビ設置住宅からのデータ回収作業を継続。取得データを基に、1)系統毎の時刻別エネルギー消費パターン、2)各エネルギー消費の季節性、3)延床面積・家族構成・住まい方とエネルギー消費量との関係、などを解析し、住宅のエネルギー供給システムの適用評価に用いる用途別エネルギー消費パターンを確定した。 2.住宅エネルギー供給システムに関するシミュレーションモデルの作成 暖冷房だけでなく、給湯その他の用途に使用されるものも含め、住宅全体の一次エネルギー消費量及びCO_2発生量を、年間でみて最小化出来る設備及びシステムの抽出を目的として、住宅エネルギー供給システムに関するシミュレーションモデルを作成。 今年度は、現行の設備システムを主体にモデル化を行い、シミュレーションモデルの正常な入出力と動作状態を確認しつつ、現行の各種設備の組み合わせに基づく、北陸の次世代省エネルギー基準住宅に適した複数の設備システムを抽出し、提示した。 本年度の研究の成果については、日本建築学会の全国大会(横浜)および北陸支部大会(福井)で研究発表を行う予定であり、現在投稿原稿を作成している。
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