2004 Fiscal Year Annual Research Report
景観アセスメントに配慮した交通関連施設の視環境再構築-サインシステム再考および案内情報と宣伝情報の共生に関するガイドライン策定-
Project/Area Number |
16560534
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
西川 潔 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (80114114)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 早里 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (90300029)
柳瀬 徹夫 広島国際大学, 人間環境学部, 教授 (30072549)
青木 研 広島国際大学, 人間環境学部, 講師 (70320421)
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Keywords | 交通施設 / 駅 / サイン / 案内 / 広告 / 情報 / 色彩 / 景観 |
Research Abstract |
交通機関のターミナルは、安全・機能性を基盤にしながらも、多数の商業施設を備えた都市の新しい拠点に生まれ変わりつつある。このような新しい時代に即した交通施設の視覚的掲出物のあり方を探ることが本研究の目的である。このため、本年度は主に次の2点について研究を行った。 1.広告物などの宣伝情報と、パブリックな案内情報の共生を図り、景観に破綻の起きない方法を探った。具体的には、世界各地の交通機関の施設および掲出物の資料収集・整理を行い、広告物は次のような方法で、駅構内景観と調和させ得ることが判明した。(1)建造物の構造との関係を強く持たせる。(2)建造物の設計時に広告物用ディスプレイ装置をもうける。(3)広告物の配置については、ゲシュタルト心理学で言われるところの「近接要因」や「連続性の要因」「類同要因」を利用する。(4)壁や床へのプロジェクションやLEDの利用等など、新技術を積極的に取り入れる。(5)見通しのよい巨大空間は、広告物等のマイナーエレメントを呑み込んでしまうため、広告掲出の自由度が高い。 2.ミニマムな案内サインのデザイン条件を探った。日本の交通施設では案内サインだけでなく広告やその他様々な情報があふれている。サインの情報をシンプルにすることはサインの見やすさに貢献すると考えられる。そこで、サインに使われている色彩に着目し、資料収集分析と瞬間提示実験によって考察した。案内サインの地色が何種類もあるときにサインのピクトグラムや路線を表す色などに混乱がおきやすいこと、特に近似色の間では誤認が起こる確率が高いことを指摘した。解決策としてサインの地色を黒に統一することを提案し、印象評価実験によって黒の地色のサインが「サインの見つけやすさ」および「駅全体の美しさ」「駅全体の面白み」「構内の雰囲気」の点で適していることを検証した。
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Research Products
(4 results)