2005 Fiscal Year Annual Research Report
マルチユーザ型仮想建築空間で行う対話を伴う群集探索行動における空間と発話の関係
Project/Area Number |
16560559
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Research Institution | MUKOGAWA WOMEN'S UNIVERSITY |
Principal Investigator |
岡崎 甚幸 武庫川女子大学, 生活環境学部, 教授 (80026062)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 利友 武庫川女子大学, 生活環境学部, 講師 (10388803)
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Keywords | マルチユーザ / 仮想空間 / VRML / アバタ / 集団 / 探索行動 / 情報交換 / 発話 |
Research Abstract |
安全で快適な建築や都市を設計、評価する上で重要な、空間と発話の関係に関する知見を得るため、平成17年度は以下の研究を行った。 1.仮想空間の構築 街路網が不規則でわかりにくい密集市街地の街路網を、VRML言語で記述した壁面、路面、階段によってモデリングした。また、現地で撮影した建物等の壁面の写真を合成してテクスチャを作成した。モデリングした壁面にテクスチャを貼り付けることにより、密集市街地を仮想空間として再現した。 2.構築した仮想空間における集団の探索行動実験 構築した仮想空間の中で、集団が協力しあいながら、駅から目的地(区役所)を探索する実験を行った。実験はマルチユーザ型仮想空間システムであるFreeWalkで行った。 集団を構成する各被験者は各自の計算機の前に座り、仮想身体であるアバタを介して同じ仮想空間に参加する。計算機の画面には、自分のアバタの目から見た仮想空間の風景が表示される。各被験者はキーボードにより自分のアバタの位置や向きを操作し、仮想空間内を歩行する。被験者はマイクとヘッドホンがついたヘッドセットを装着し,これを用いて他の被験者と会話する。またCCDカメラが被験者の表情を撮影し、その被験者のアバタの頭部前面に表示する。これにより、互いに他の被験者の表情を確認できる。なお実験中は、各被験者が操作している計算機の画面、および発話をビデオデッキによって録画、録音する。録画、録音した各被験者の行動、および発話から、空間と集団探索行動、および情報交換の関係を調査し、検討した。
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