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2004 Fiscal Year Annual Research Report

溶質原子雰囲気ひきずり運動に基づくAlおよびMg系固溶体合金の結晶配向制御

Research Project

Project/Area Number 16560609
Research InstitutionYokohama National University

Principal Investigator

福富 洋志  国立大学法人横浜国立大学, 大学院・工学研究院, 教授 (90142265)

Keywords集合組織 / 二重繊維集合組織 / EBSD測定 / 多重すべり
Research Abstract

Al-3mass%MgならびにAA5083合金を対象として、圧縮変形における変形条件と集合組織形成の関係を種々歪み量を変えて調査した。温度は室温、673K、723Kならびに773K、歪み速度は1.0×10^<-5>〜1.0×10^<-3>の範囲である。集合組織形成のメカニズムを吟味するため、EBSD測定による、集合組織の成分と結晶粒径や結晶粒形状の関係ならびに単結晶による結晶回転をも調べた。得られた結果は以下のごとくである。
(1)673K以上の温度域では、応力-歪み曲線は例外なく極大値を示した後低下する、高温降伏を呈した。これらの温度域では、低歪みでは集合組織の主成分は(011)であった。しかし、歪み量が1.0付近から、極密度の集積が(011)と(001)の二カ所に見出されるようになり、歪み量が1.2を越えると(001)単一成分となった。
(2)EBSD測定の結果、(001)方位の結晶粒は、変形の初期から徐々に結晶粒径が増大することが分かった。
(3)単結晶における結晶回転は初方位が標準ステレオ三角形の中心付近の場合には、初期には主すべり系による単一すべりであるが、初方位が(001)に近い場合には、歪み量を増大させてもほとんど結晶回転は生じない。
(4)これらの実験事実から、高温降伏が生ずる変形条件では、溶質原子雰囲気引きずり運動により格子回転が抑制されると同時に、(001)付近の方位は回復が容易であるため、変形の初期には単軸圧縮の安定方位である(011)に集積のある集合組織が形成されるが、歪みエネルギーが蓄積されると歪み誘起粒界移動によって(001)方位が集合組織の主成分になるのではないかと推論した。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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