2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16560611
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
小橋 眞 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (90225483)
|
Keywords | 自己発熱反応 / 燃焼合成 / 自己伝播反応 / ポーラス材料 / セル構造 / プリカーサ |
Research Abstract |
本研究課題では自己発熱によるアルミニウムの発泡技術を開発することを目的として,次に示す発熱反応: Ti+B_4C→TiB_2+TiC を利用してアルミニウムと水素化チタン(TiH2)からなるプリカーサを発泡させた。この一連の研究の中でH17年度は次の事項を明らかにした。 1.気孔形状デザイン手法の確立 H16年度の研究にて自己発熱を利用した発泡プロセスの基本的な知見を得た.このデータを基に60%を超える気孔率,アスペクト比1.3以下の良好な円形度,1-2mmの間に分布する気孔径を有するポーラスアルミニウムを製造する条件を見出した. 2.中空パイプ内へのポーラスアルミニウムの充填 次に中空パイプ内でプリカーサを発泡させパイプ/ポーラスAl複合構造体を製造した.この際,パイプ内容積と比較して,プリカーササイズが小さい場合にはポーラスAl充填不良となり,大きい場合には十分に発泡しないことが明らかとなった. 3.発熱系粉末の添加量の決定 自己発熱反応の熱を利用して,ポーラスAlとAl中空パイプとの接合を発泡と同時に行った.この際,反応熱量が十分でなく,強固な界面接着がは得られなかった. 4.機械特性の測定 インストロン型万能試験機を用い,ポーラスアルミニウムの特性を測定した.圧縮強度,衝撃吸収エネルギー量を評価した.
|
Research Products
(2 results)