2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16560615
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
津久井 茂樹 大阪府立大学, 先端科学研究所, 助教授 (40207353)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡 喬 大阪府立大学, 先端科学研究所, 講師 (70090446)
足立 元明 大阪府立大学, 先端科学研究所, 教授 (40100177)
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Keywords | 太陽エネルギー / 太陽電池薄膜 / 熱電素子薄膜 / ハイブリッド / 光と熱 |
Research Abstract |
平成16年度の研究目標は、(1)低温での絶縁性薄膜の作製(担当:足立、津久井)、(2)密着性が高く、安定な太陽電池薄膜/絶縁性薄膜の作製(担当:津久井、足立、岡)、(3)熱電変換素子薄膜/絶縁性薄膜の作製(担当:足立、津久井)を行い、最適な条件を求めることである。 平成16年度の研究実績は、絶縁性薄膜、太陽電池薄膜、熱電変換素子薄膜を作製し、特性評価の計測により最適な作製条件を求めた結果、次の知見を得た。 1.絶縁薄膜の低温合成…SiO_2絶縁薄膜をRFプラズマスパッタリング法により作製し、平滑で、抵抗率が10^9Ω・cm程度の絶縁薄膜を、100℃程度の低温で製膜することに成功した(抵抗率の測定装置は、本助成金で購入) 2.太陽電池薄膜…(1)目的とする可視光付近での大きな起電力を有するCdTe系太陽電池薄膜を、分子蒸着法MBEにより作製することに成功した、(2)Cd:S:Teの組成比、およびCdS層の厚さが変換効率に大きく影響することが分かった(光変換効率の測定装置は、本助成金の一部を利用して設計・制作)、(3)波長依存性測定をLabVIEWソフトウェアとGPIBシステムを利用して、自動測定化した(本助成金で購入)、(4)導電性薄膜(ITO/ガラス)上においては、平滑な太陽電池薄膜の合成は成功したが、絶縁薄膜上への製膜は次年度行う予定である 3.熱電変換素子薄膜…(1)室温付近で大きな熱電能を有するBiTe系熱電変換薄膜を、レーザーアブレーションPLD法により作製することに成功した、(2)平滑な表面の作製が困難であったため、ターゲット作製条件の再検討と、製膜条件の最適化を検討した(熱電変換素子薄膜/絶縁性薄膜の作製は次年度に行う予定)
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Research Products
(1 results)