2006 Fiscal Year Annual Research Report
反応サイト分離型光触媒反応器の開発/硫黄を電子源とする太陽光による水還元水素生産
Project/Area Number |
16560668
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
鈴木 栄二 信州大学, 繊維学部, 教授 (50226495)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宇佐美 久尚 信州大学, 繊維学部, 助教授 (60242674)
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Keywords | 光触媒 / 水素 / 太陽光エネルギー |
Research Abstract |
光触媒反応の反応工学的研究 実施内容: 硫化水素水からの光触媒による水素生成について 1.CdS/ZnS触媒では触媒粒子径の反応速度への影響を調べた。 2.CdS/ZnS触媒で得られた反応工学的知見を、CdS/ZnS触媒と類似の性能を示すが有害物質カドミウムを含まないZnS-CuInS_2-AgInS_2触媒に適用するためZnS-CuInS_2-AgInS_2触媒の合成装置を製作した。 結果: 1.共沈法で作成した粒子径約25ミクロンのCdS/ZnS触媒を噴流衝突法により粉砕し、触媒粒子径と光触媒水素生成反応の光量子収率と粒子系の関係を測定した。 2.上記の結果、粒子径5ミクロン以下では粒子径の減少とともに量子収率が急激に向上することがわかった。 3.別の実験で触媒総表面積を増大させても量子収率は向上しないことを確認済(過剰量の触媒を使用)であることから、上記の量子収率向上は小径化に伴う触媒表面積増大によるものではなく、小径化に伴う触媒粒子内部の電子と正孔の再結合反応量減少の結果と推論した。
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Research Products
(1 results)