2004 Fiscal Year Annual Research Report
磁気及び電気泳動を利用した医療・環境用磁性粒子マイクロ化学分離システムの開発
Project/Area Number |
16560669
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
武田 真一 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (80188193)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西嶋 茂宏 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00156069)
|
Keywords | 磁気泳動速度 / 電気泳動速度 / 分離システム |
Research Abstract |
平成16年度では、マイクロ化学分離システムの概念設計を行った。とくにマイクロチップ型電気泳動、磁気泳動分離システムのプロトタイプ作製に向けて自作の磁性粒子ならびに購入した磁性粒子の電気泳動速度、磁気泳動速度の測定から研究を着手した。具体的には種々の磁化、粒子径を有する試料を対象に測定を行い、分離システム用セルの最適化のためめ基礎データの蓄積を行った。これら取得したデータはセルの大きさ、印加する電場や磁揚の大きさ、分離能等を設計する際に極めて重要な基礎データとなる。また、対象とする磁性粒子の大きさがサブミクロンサイズになることも十分考慮して、測定対象範囲を広げるために電気泳動速度、磁気泳動速度測定プローブとしてレーザーを使用できるような設計行った。電気泳動速度については、既存のゼーター電位測定装置があるので従来法で測定された値と比較を行った。また磁気泳動速度については海外共同研究者のUrs Hafeli博士より磁気泳動速度のデータを頂き、磁性粒子の粒子径と泳動速度の関係ならびに速度分布について比較を行い、磁性粒子を医療用として利用する際、必要なデータが取得可能かどうかを検討した。磁性粒子をベクター等のドラッグデリバリー物質に付着させたときにも本手法が使用可能なように1ミクロン程度の比較的大きな細胞に磁性粒子を付着させて電気泳動速度ならびに磁気泳動速度の実験も併せて行い、今後の本システムの汎用性の拡張のための基礎データとした。
|
Research Products
(5 results)