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2005 Fiscal Year Annual Research Report

バイオインフォーマティックスによる新規糖転移酵素取得とその免疫療法への応用

Research Project

Project/Area Number 16560682
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

三宅 克英  名古屋大学, エコトピア科学研究所, 助教授 (90252254)

KeywordsStreptococcus anginosus / Streptococcus intermedius / Streptococcus agalactiae / 來膜多糖 / cpsE / サザンブロッティング
Research Abstract

人体などに寄生する病原細菌の生産する夾膜多糖の構造は、宿主の免疫系を逃れるために、その宿主自体の糖鎖と類似した構造をとることが多く、そのため糖鎖医薬品の材料として有望である。例えば、B群溶血性連鎖球菌Streptococcus agalactiaeシアリルラクトサミン構造を側鎖として有する多糖を作り、また病原性大腸菌K1株は、ポリシアル酸を生産する。これらはいずれも生体内で発現している糖鎖構造であり、細菌の生存に役立っている。本研究では新たな夾膜多糖の供給源として虫歯菌として知られるStreptococcus anginosusとintermediusを選び、夾膜多糖の存在確認及びバイオインフォーマティクスの手法を用いた生合成系遺伝子群の取得を試みた。これらの菌株は過去の報告において、シアリルルイス糖鎖に類似した糖鎖を表面に作るということが示されている。しかしながらこれらの菌株における夾膜多糖の報告はなく、当研究室での抗シアリルルイス抗体を用いた解析結果でもはっきりとした結果を示すものではなかった。そこで、まず、この虫歯菌が本当に夾膜多糖を生産するのかどうかを確認することにした。方法としては夾膜多糖に対する抗血清を作成し、ゲル濾過後ELISA法によって検出するという手法を用いた。これらの菌株の培養液を6.4%ホルムアミドで固定し、ウサギに免疫することで抗血清を得た。培養上清からエタノール沈殿、プロテアーゼ処理により調製した多糖画分をゲル濾過し、得られた抗血清で検出したところ、約700 kD付近にピークを得た。これは典型的な夾膜多糖のパターンであったので、これらの菌株は夾膜多糖を生産することが確認された。次に、夾膜多糖生合成系遺伝子群の取得のために、バイオインフォーマティクス的な手法を用いた。これまでに知られている生合成系遺伝子群で共通性が高いのは、合成過程の1番目、膜上のlipid carrierに糖を付加するところであると考え、この遺伝子のなかで最も保存されている領域を抽出し、S.agalactiaeの相当する部分をプローブとして上記虫歯菌ゲノムに対してサザンブロットを行ったところ、明らかに相同な遺伝子を見いだすことができた。

  • Research Products

    (2 results)

All 2006

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] Coliphage Derived Sialidase Preferentially Recognizes Non-Reducing End of Polysialic Acid2006

    • Author(s)
      Y.Kataoka, K.Miyake, S.Iijima
    • Journal Title

      J.Biosci.Bioeng. 101

      Pages: 198-201

    • Description
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [Journal Article] Functional Expression of Streptococcal Galactosyltransferase in Baculovirus/Insect Cell Expression System2006

    • Author(s)
      Y.Kataoka, S.Ozeki, K.Miyake, S.Iijima
    • Journal Title

      J.Biosci.Bioeng. (in press)

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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