2004 Fiscal Year Annual Research Report
会話インタフェースを用いた総合的航海支援システムに関する研究
Project/Area Number |
16560706
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Research Institution | Oshima National College of Maritime Technology |
Principal Investigator |
岩崎 寛希 大島商船高等専門学校, 商船学科, 助教授 (70149970)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻 啓介 大島商船高等専門学校, 商船学科, 教授 (50132642)
木村 潔 徳山海事法務事務所, 海事代理士
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Keywords | 音声認識 / 音声出力 / 会話インタフェース / 航海支援システム |
Research Abstract |
研究計画に沿って、今年度行った研究作業、制作項目を以下に列挙する。 (1)音声認識アプリケーションを購入し、航海士役3名についての音声を登録した。実船や現場で認識程度や問題のないことを確認した。 (2)航海士役はヘッドセットを装着し、ヘッドセットと音声認識マシン間を無線回線で通話できるようにし、航海士役は自由に船橋内を動き回りながら声でシステムにオーダーできるようにした。 (3)音声出力アプリケーションを購入し、しゃべらせたい内容についてシステム上から自由に与えることができるようにした。また、電圧等のアナログ信号となっている速力や針路等の航海情報をデジタル信一号に置き換え、「現在のスピードは12.5ノットです。」等と数値混じりの報告もできるようにした。 (4)瀬戸内海を横断する民間フェリー会社の運航管理者を訪ね、航海当直者の業務内容をブレークダウンし、支援すべき情報や航海当直者が望むアドバイス項目を議論し、吟味検討を加えた。そうして、瀬戸内海の航路上での船速の遅い他の船舶を追い越す時の危険感や支援情報の与え方について日本航海学会にて論文を発表した。 (5)航海当直者が用いる命令、情報依頼、会話を抽出し、それらに対する音声出力、返答内容を吟味した。 今後は、遭遇する他の船舶に対する衝突のおそれの有無や衝突を避けるための行動を提示、予定進路からのずれやその原因、針路上の航海目標の紹介や危険目標の提示、到着予定時刻や最適進路の解析等を行い、航海士からの依頼に応じて音声支援できるようにする。
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Research Products
(1 results)