2004 Fiscal Year Annual Research Report
高炉水砕スラグの潜在水硬性を活用した新しい耐震構造物の設計法の開発
Project/Area Number |
16560714
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
松田 博 山口大学, 工学部, 教授 (50136131)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白 元珍 山口大学, 工学部, 助手 (70379931)
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Keywords | 高炉水砕スラグ / 液状化 / 動的強度 / 土圧 / 固結 / 相対密度 / 豊浦標準砂 / 初期拘束圧 |
Research Abstract |
1.高炉水砕スラグの固結メカニズムと固結条件に関する室内試験 高炉水砕スラグを飽和条件にて養生し、経時的に間隙水の水質(pH,Ca^<2+>,SiO_4^<2->,Al^<3+>濃度(mg/l)等)を測定した。測定にあたっては養生水を0.45μmのフィルターを用いて固形分を除去した溶液について,Ca^<2+>はフレーム原子吸光法,Si,Al^<3+>はICP発光分光分析法で測定した.その結果、固液比が小さいほど,温度が高いほど,また粒径が小さいほど早期に間隙水のイオン濃度が上昇し,水和物の生成を促進することがわかった。 2.固結後の力学特性の把握 (1)固結した高炉水砕スラグの液状化試験 試料として、高炉水砕スラグ、また比較のため玄海産の海砂および豊浦標準砂を用い、繰返し載荷は三軸圧縮試験、静的三軸圧縮試験(CD)を行った。供試体は、直径5cm、高さ10cmで相対密度Dr=50%(Loose)およびDr=80%(Dense)とし、養生は高温アルカリ水(水酸化カルシウム添加,pH≒12,水温約80℃)で行った。 その結果、1)潜在水硬性の発現に伴い、動的強度は増加し、相対密度が高い方が潜在水硬性の発現が早期に見られる。2)0.1〜0.3Hzの載荷周期では、未硬化高炉水砕スラグの液状化強度への影響がない。3)未硬化の高炉水砕スラグの液状化強度は、初期拘束圧に依存しない。ことがわかった。 (2)固結した高炉水砕スラグの土圧試験 未硬化状態の高炉水砕スラグについて、相対密度を14%、25%、55%として静的土圧を測定し、豊浦砂についての結果と比較した。その結果、未硬化状態においても、豊浦砂とは異なる土圧特性を示すことがわかった。
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Research Products
(1 results)