2004 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝的多様性と生物群集安定性との関係についての実検的・理論的研究
Project/Area Number |
16570010
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
藤井 宏一 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 教授 (00114124)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徳永 幸彦 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 助教授 (90237074)
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Keywords | 遺伝的多様性 / 群衆安定性 / 捕食者-非食者系 / ヨツモンマメゾウ / Heterospilus prosopidis / 種内種分化 |
Research Abstract |
1.本年度行った実験から、アズキゾウムシではなく、ヨツモンマメゾウムシを用いた方が、遺伝的多様性と群集安定性の議論がしやすいという知見が得られたため、世界各地で採集したヨツモンマメゾウムシについて、競争様式や産卵分布などの生態的形質に基づくクローニングを行った(日本生態学会2004にてポスター発表)。 2.遺伝的多様性ではなく、遺伝的には一様なのに、発生的多様性という被食者個体群を用いて、捕食者-被食者系がどのように安定化するかを、Individual-based modelによる理論的考察とともに、ヨツモンマメゾウムシと捕食寄生蜂Heterospilus prosopidisを用いた累代飼育系によって、実験的に検証した(日本生態学会2005にポスター発表予定)。 3.遺伝的多様性によってもたらされる群集の安定性を、異形花柱性の進化という枠組の中で捉え、優性/劣性の遺伝様式と自花受粉のコストの関数の関係に基づいて、種内種分化に相当する機能的雄花/雌花の進化について議論した(Sakai and Toquenaga2004)。 4.行動多様性の群淘汰からの解釈(Suzuki and Toquenaga2005)や、遺伝的多様性が交渉ゲームにおいてもたらす影響(Toquenaga and Suzuki2005)などを、シミュレーションモデルを用いて考察した。
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Research Products
(3 results)