2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16570085
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
河野 晴一 東邦大学, 理学部, 教授 (70057644)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保田 宗一郎 東邦大学, 理学部, 助教授 (30277347)
太田 英利 琉球大学, 熱帯生物圏研究センター, 教授 (10201972)
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Keywords | ミナミヤモリ / 性染色体 / 核型変異 / 染色体多型 / rDNA |
Research Abstract |
これまでの成果を、2005年6月14〜18日にスペイン・グラナダで開催されたInternational Cytogenetics and Genome SocietyのFirst Congresにおいて「Chromosomal differentiation in the Gekko hokouensis species complex (Gekkonidae, Squamata)」のタイトルで発表した。著者は、Kohno et al.である。 細胞遺伝学的手法による解析(河野担当)については、これまでに西表島産雌で観察された4番染色体(性染色体)の腕内逆位が、新たに石垣島産のミナミヤモリ種群の雌1頭のGバンド分析により観察され、性染色体対異型化の中間的存在(相同対→腕内逆位→腕間逆位による異型対化)である可能性が強く浮上してきた。 FISH解析他(久保田担当)については、18S rDNAの座が19番染色体の二次狭窄部であることを確認し、精巣の分化に関与するDMRT1遺伝子については、slot blot hybridizationを行ったが、明確な雌雄の差は認めなかった。この結果は、「ミナミヤモリ(Gekko hokouensis)における性染色体関連遺伝子の検索」(芝池ら)とし、染色体学会2005年度(第56回)年会(弘前)において報告した。 新たに、西表島産の4個体(♀3、♂1)を11月に、また、ミナミヤモリの近縁種であるタワヤモリ(G.tawaensis)を12月中旬岡山県北木島にて4頭を採集し、うち雄1頭を培養に供した。採集は、いずれも太田が行った。
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