2005 Fiscal Year Annual Research Report
ゴルジ体局在タンパク質golginファミリーの機能解析
Project/Area Number |
16570103
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
三角 佳生 福岡大学, 医学部, 助教授 (10148877)
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Keywords | ゴルジ体 / golgin family / GCP60 / GCP170 / p115 / brefeldin A |
Research Abstract |
ゴルジ体はM期に於て断片化をおこし、娘細胞に分配された後、薪しいゴルジ体となる。このためM期に於けるゴルジ体局在タンパク質の調節(特にリン酸化の調節)は良く研究されている。golginファミリーではGM130,GRASP65がM期にリン酸化されるタンパク質として良く知られている。昨年の結果を踏まえリン酸化が調節されるgolgin、特にGCP60,p115,GCP170に焦点を当てて解析した。M期におけるリン酸化の増加が良く知られているGM130やGRASP65と異なりGCP60はM期にそのリン酸化が大幅に減少した。欠失変異体を用いたtransfection実験からGCP60はN-末(1-174アミノ酸)にあるCK2 siteがリン酸化の調節を受けると推測された。 GCP170のリン酸化もM期に於いて減少することが示された。またM期とは異なりARF-GAPの阻害によりゴルジ体の断片化とゴルジ体膜小胞体への回収が起こるbrefeleldin A (BFA)と微小管の重合阻害によってゴルジ体の断片化を引き起こすnocodazole (Noc)存在下でのGCP170のリン酸化の調節を検討した。その結果GCP170のリン酸化はBFA処理によって減少するが、nocodazole処理では変化が観察されなかった。GCP170はその推定アミノ酸配列に多数のリン酸化可能アミノ酸配列が存在する。欠失変異体を用いたtransfection実験からGCPCP170はN-末(1-400アミノ酸)にあるCK2 siteがリン酸化の調節を受けると推測された。 giantin結合タンパク質として良く知られているp115はそのC-末でgiantinと結合する。p115はそのC末の酸性領域に2ヶ所のCK2リン酸化部位が存在してそれがM期で脱リン酸化されることがM期に於けるゴルジ体の崩壊の引きがねになると報告されている。本研究ではp115と結合するタンパク質の検索を行い、新規結合タンパク質としてCog2を見いだした。Cog2とp115の相互作用はゴルジ体の維持に必須であった。
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Research Products
(2 results)