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2004 Fiscal Year Annual Research Report

クロモキネシンKIDの新規機能及びリン酸化、結合分子による制御機構の解析

Research Project

Project/Area Number 16570140
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

大杉 美穂  東京大学, 医科学研究所, 助手 (00332586)

Keywords細胞生物学 / 分裂期 / リン酸化 / キネシン様モーター分子 / 染色体分配
Research Abstract

クロモキネシンKidは+端指向性モーター分子であり、分裂期には中心体、紡錘体、染色体上の各部位に分裂期進行と共に局在を変えながら存在する。染色体腕を紡錘体に沿って運搬し中期板に揃える役割が明らかになっているが、我々はRNAiによる発現抑制実験などからKidはM期を通し複数の機能を担っていることを示唆する結果を得ていた。そこで、本研究ではKidの発現を抑制・欠失させた哺乳類細胞を用いてKidの新たな機能を探索すると共に、複数の機能や局在がどのように制御されているのかをリン酸化及び結合タンパク質に焦点を当てて明らかにすることを目的としている。
本年度は、siRNAを用いたKid発現抑制細胞の詳細な解析を行い、1.Kidは分裂中期までの時期において、染色体整列とは独立に紡錘体微小管を安定化し、紡錘体長(紡錘体極間の距離)を適切に保つための役割を担っていることを見いだした。更に、2-1.分裂後期においてKidは隣り合う染色体の間隙に存在するという特徴的な局在を示すことを蛍光抗体染色及び免疫電顕観察の結果明らかにし、2-2.Kid発現抑制HeLa細胞では分裂後期の染色体のまとまりが悪く、娘細胞核形態が高頻度に異常を生じることを見いだした。これらの結果から、Kidは分裂後期の個々の染色体をつなぎとめ、正しく娘細胞核を形成させる役割を担っていることを示唆された。更に、3-1.Kid全長をbaitとした酵母Two-Hybridシステムによる結合タンパク質の探索を行い、細胞周期を通してKidの局在や活性を制御することが予想される興味深い結合分子を見いだした。また、3-2.2種類のタグを付加したKidのstable発現細胞を樹立しTAP(tandem affinity purification)システムを利用したKid結合タンパク質の精製による同定も進行中である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2005

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Human Bub1 Defines the Persistent Cohesion Site along the Mitotic Chromosome by Affecting Shugoshin Localization2005

    • Author(s)
      Tomoya S.Kitajima
    • Journal Title

      Current Biology 15

      Pages: 353-359

    • Description
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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