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2005 Fiscal Year Annual Research Report

受容体多重遺伝子系の形成と発現

Research Project

Project/Area Number 16570141
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

名川 文清  東京大学, 大学院・理学系研究科, 講師 (10241233)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 西住 裕文  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (30292832)
Keywords抗原受容体遺伝子 / V(D)J組換え / RAGタンパク質
Research Abstract

ほ乳類の免疫系は、神経系と並び最も高度に進化したシステムであり、外界から侵入してくる様々な有害生物に対処している。無限といってもよい抗原を認識するために10^2オーダーの受容体遺伝子を利用し、実に1兆種類を超える多様な抗原受容体を作ることができる。この限られた遺伝情報を利用し多様な抗原受容体を発現させるのがV(D)J組み換えである。我々は、DNA切断前と後の2種類の高次組み換え複合体について、それらの構造と機能を解析することにより、この組み換えの分子機構の解明を目指している。V(D)J組み換えの初期段階では、組み換えシグナル配列(RSS)と組み換え酵素であるRAGタンパク質との相互作用が重要な役割を果たす。まず、2つのRSSとRAGタンパク質によりpre-cleavage complexが形成され、RSSの二重鎖切断が生じる。切断前後に生じる種々のcomplexに関して、我々はこれまでフットプリント法等を用いて解析し、RSS-RAG相互作用の様式を明らかにしてきた。この組み換えの過程をさらに明らかにするためには、組み換え複合体の構造をさらに詳細に解析することが重要である。組み換え複合体を大量に確保できれば、X線結晶解析による複合体の高分解能立体構造解析をめざし結晶化を試みることができる。今年度は、16年度に確立された方法を用い12RSSと23RSSの両方を含む正しい高次複合体を高度に精製することを目指し、様々な条件を検討した。また、結合活性(CJやSJ形成効率)が高まっている変異体や、複合体形成能が高まっている変異体、また切断活性が高まっている変異体などを単離することを試みた。現在得られた変異体タンパク質の候補を解析中である。このような変異体を用いれば、高次複合体を安定にかつ大量に得ることができるのではないかと期待している。また、抗原受容体の起源と進化について知見を得るため、下等な脊椎動物に存在する抗原受容体遺伝子についての解析も開始した。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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