2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16570180
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
餅井 真 兵庫県立大学, 大学院・生命理学研究科, 助教授 (90202358)
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Keywords | アフリカツメガエル / 器官再生 / 遺伝子発現 / Xwnt-5a |
Research Abstract |
アフリカツメガエル幼生の尾部再生を器官再生のモデルとして、その遺伝子発現制御機構を明らかにしようとし、平成16年度は以下のような結果を得た。 尾部再生特異的遺伝子発現制御の解析 1.再生芽で発現上昇する遺伝子xl11b20及び、xl73g19についてそのゲノム上流領域断片をクローン化し、配列を決定した。 2.上流領域にEGFP遺伝子をつないだ融合遺伝子を作成し、トランスジェニック胚を作成したところ、内在のxl11b20、xl73g19遺伝子の発現にほぼ対応するEGFPの発現を確認した。 3.上記トランスジェニック幼生について尾部を切断・再生させたところ、再生芽で発現上昇したことから、クローン化した遺伝子上流断片に、再生過程における遺伝子発現上昇に必要十分な制御領域が含まれることが分かった。 Xwnt-5a遺伝子の再生過程における役割 1.mRNA注入によりXwnt-5a遺伝子を発現させたアニマルキャップを移植することにより、異所的に尾部を再生させることを確認した。 2.アニマルキャップ由来の細胞自体は異所的尾部の分化細胞にならなかった。 3.Canonical wntの代表であるXwnt-8や他のnon-canonical wntであるXwnt-11には上記活性が無いことから、Xwnt-5a特異的な現象であることがわかった。
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Research Products
(2 results)