2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16570189
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Research Institution | Tokyo University of Pharmacy and Life Science |
Principal Investigator |
山岸 明彦 東京薬科大学, 生命科学部, 助教授 (50158086)
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Keywords | 全生物の共通の祖先 / 超好熱菌 / 古細菌 / 真正細菌 / 祖先型変異酵素 / イソプロピルリンゴ酸脱水素酵素 / イソクエン酸脱水素酵素 / グリシルtRNA合成酵素 |
Research Abstract |
全生物の共通の祖先に関しては、様々な仮説が提唱されている。本研究者は、全生物の共通の祖先の性質を明らかにする方法を考案した。本研究では、その方法を用いて全生物の共通の祖先の性質を検討する。すなわち、共通の祖先が持っていた遺伝子の配列を推定し、その配列を持つ蛋白質を、発現精製し、その性質を分析することから全生物の共通の祖先の性質を推定することを目的とする。 これまでに、祖先型アミノ酸残基を変異としてもつ祖先型変異酵素の作成を行ってきた。それらの内、高度好熱性真正細菌Thermus thermophilusのイソプロピルリンゴ酸脱水素酵素の祖先型変異酵素12種、超好熱性古細菌Caldococcus noboribetusのイソクエン酸脱水素酵素の祖先型変異酵素4種、高度好熱性真正細菌Thermus thermophilusのグリシルtRNA合成酵素の祖先型変異酵素7種に関して、大量発現、精製を行い、その耐熱性を決定した。いずれも全生物の共通の祖先超好熱菌説を支持する結果であった。 また、IPMDHとICDHの祖先型の配列を持つ完全祖先型遺伝子の全合成を行った。その遺伝子に関して大量発現と精製を試みたが、発現した遺伝子は不溶性画分となってしまった。現在精製法を検討中である。 グリシルtRNA合成酵素遺伝子の祖先型配列を推定してその全合成を行った。合成した完全祖先型遺伝子の大量発現を行った。現在その精製法に関して検討中である。
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Research Products
(3 results)