2004 Fiscal Year Annual Research Report
日本型イネとペルー品種Jamaicaとの雑種致死原因遺伝子HWC1,2の単離
Project/Area Number |
16580001
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
久保山 勉 茨城大学, 農学部, 助教授 (10260506)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸橋 亘 茨城大学, 農学部, 教授 (00181826)
一谷 勝之 鹿児島大学, 農学部, 助教授 (10305162)
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Keywords | 生殖隔離 / 雑種弱勢 / Oryza sativa / イネ / 根の伸長異常 / 遺伝子単離 / map based cloning / 連鎖非平衡 |
Research Abstract |
<Hwc2について>93@14.1とS13714の間にマーカーC174^*12、C174^*1、C111^*4、C111^*8、dG264Hを作製し、この領域で組換えのある分離集団各個体の各マーカーにおける遺伝子型を決定した。これらの結果から、Hwc2はdG264HとMRG4473の間(150kbp)に存在することが明らかとなった。この領域は極めて染色体の組換えが抑制されており、dG264Hの動原体側では平均して0.289回-kbpで組換えが起きていたにも関わらず、C174^*15とC111^*8の間(95.1kbp)では5790本の染色体を調査し、1つの組換え個体も検出されなかった。この領域には、白葉枯病抵抗性遺伝子やレトロトランスポゾンなどが存在し、組換えが抑制されやすい構造になっていた。 <Hwc1について>Hwc1の連鎖地図上の位置は、第1染色体長腕部SSRマーカーRMKG2とRMKG3の間にあることが明らかになったため(一谷ら2004)、Jamaica×KasalathのF2分離集団833個体について、RMKG2とRMKG3の間で組換えが起きている個体を選抜し、それぞれの組換え点よりHwc1の位置を絞り込んだ。その際、SSRマーカーのMRG2704、RMKG8欠失を利用したIBA2、1塩基多型を利用したdIBA3、dIBA5、等を作製することができた。これらのマーカーを利用してHwc1の地図上の位置を特定した結果、Hwc1の位置は、MRG2704やdIBA3を挟むRMKG8とRM5(BAC AP003303上)の間(84kbp)であることが明らかとなった。
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