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2006 Fiscal Year Annual Research Report

南極大陸固有の土壌生態系に及ぼす人為的影響の監視

Research Project

Project/Area Number 16580044
Research InstitutionShimane University

Principal Investigator

巣山 弘介  島根大学, 生物資源科学部, 助教授 (70284023)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大谷 修司  島根大学, 教育学部, 教授 (50185295)
井藤 和人  島根大学, 生物資源科学部, 教授 (20273922)
Keywords南極 / 土壌微生物 / 人為的影響 / モニタリング / キノンプロファイル / PCR-DGGE / 富栄養化 / 群集構造
Research Abstract

前年度までは東オングル島などの土壌微生物群集構造をキノンプロファイル法を用いて解析し、土壌の富栄養化との関達性を考察したが、本年度はその結果の妥当性を検証するために、また、さらに詳細な検討を行うためにPCR-DGGE法を用いて細菌群集構造の解析を行った。比較的貧栄養な地点(S5)および観測隊の活動により富栄養化している地点(S1)の土壌からDNAを抽出し、PCR法によって16S-rDNAを増幅させた後、 DGGE法によってDNAを分離し、得られたバンドについて部分塩基配列を決定した。その結果、いずれの区からも多数のバンドが検出されたが、両区のバンドパターンは明らかに異なり、S1では土壌の富栄養化により細菌群集構造が変化していると考えられた。さらに、得られたバンドについて部分塩基配列を決定したところ、貧栄養なS5土壌ではActinobacteria等の菌群が、また、観測隊の活動により富栄養化したS1土壌ではβ-、γ-Proteobacteria等の菌群がそれぞれ優占していると考えられた。これらの結果は、前年度までに実施したキノンプロファイル法による解析結果と一致した。これらのことから、昭和基地周辺における人間活動による土壌の富栄養化の進行および回復をモニタリングする際にキノンプロファイル法とPCR-DGGE法がいずれも有効であると考えられた。また、 S 1における土壌細菌群集の経年変化を調査したところ、45次観測隊によって採取された土壌と46次および47次観測隊によって採取された土壌ではDGGEバンドパターンが異なっていた。これの相違が汚染の進行によるものであるのか、回復によるものであるのか、あるいはサンプル間のバラツキによるものかは現時点では明らかではなく、今後検討する必要がある。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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