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2004 Fiscal Year Annual Research Report

エストロゲン欠乏時のコレステロール代謝に及ぼす脂肪およびタンパク質の影響

Research Project

Project/Area Number 16580101
Research InstitutionEhime University

Principal Investigator

海老原 清  愛媛大学, 農学部, 教授 (90036492)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岸田 太郎  愛媛大学, 農学部, 助手 (80304658)
Keywords卵巣摘出 / 血漿コレステロール濃度 / 脂肪酸 / 胆汁酸 / LDL受容体 / CYP7A1 / mRNA発現量
Research Abstract

エストロゲン欠乏時高コレステロール血症の要因のとして、CYP7A1活性の低下によるコレステロールから胆汁酸異化の低下、LDL-receptor(LDLR)活性低下によるLDL取り込みの低下がいわれている。一方、LDLR活性は食餌脂肪の影響を受け、飽和脂肪酸は活性を低下させ、不飽和脂肪酸は活性を高めることが知られている。そこで、飽和脂肪酸、n-9系多価不飽和脂肪酸、n-6系多価不飽和脂肪酸、n-3系多価不飽和脂肪酸をそれぞれ特徴的に含む、バター脂(MF)、水添パーム油(H-PA)、高オレイン酸サフラワー油(HO-SA)、高リノール酸サフフワー油(HL-SA)、シソ油(PO)、魚油(FO)について、卵巣摘徐ラットを用い、肝臓と血漿脂質の質および量、アポタンパク質、コレステロール代謝に関係のある物質(LDLR、CYP7A1、ACAT、SREBPなど)のmRNA発現量などに及ぼす食餌脂肪、すなわち脂肪酸の影響について検討した。血漿コレステロール濃度は他群に比べFO群で有意に低下し、PO群では有意差は無いが低下傾向を示した。この低下はLDL-コレステロール濃度の低下に拠るところが大きかった。α-リノレン酸はEPA、DHAに変換されることから、FOおよびPOの血漿コレステロール低下効果にEPA、DHAの関与の大きいことが考えられた。LDLRmRNA発現量は他群に比べ、FOおよびPO群でむしろ低下した。小腸内容物中胆汁酸量、糞中胆汁酸排泄量はCYP7A1mRNA発現量が有意差は無いが、多くなるほど多くなる傾向を示した。エストロゲン欠乏時の高コレステロール血症に脂肪酸の種類は影響を与えるが、その機構については、総体的局面だけではなく、LDLRが関与する取り込み、CYP7A1が関与する分解、VLDLが関与する分泌の各局面を分けて詳細に調べることが必要である。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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