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2005 Fiscal Year Annual Research Report

生態型を異にする"マツタケ"と総称されるきのこの分子系統学的および遺伝学的識別

Research Project

Project/Area Number 16580135
Research InstitutionTottori University

Principal Investigator

北本 豊  鳥取大学, 農学部, 教授 (10032294)

Keywordsマツタケ / きのこ / 分子系統学 / ミトコンドリアrDNA / 核rDNA ITS領域 / 生態学 / 宿主特異性 / 菌株識別
Research Abstract

"マツタケ"と総称されるきのこは、2つの異なる環境、すなわち針葉樹林および広葉樹林で発生する。日本のマツタケ(Tricholoma matsutake)は、"マツタケ"と総称されるきのこを代表するものであり、アジアの中緯度に分布する針葉樹林で発生する。一方、中国の雲南省および四川省の一部で発生するマツタケは生息地が日本のマツタケと異なり、低緯度領域に分布する広葉樹林で発生する。しかしながら、日本の針葉樹林のマツタケと中国の広葉樹林のマツタケの分類学的関係および両者の遺伝学的距離については、明らかにされていない。そこで、本研究者は、アジアの生態学的および地理学的に異なる地域から分離したマツタケの菌株の遺伝学的多様性を分析するため、ITS領域の塩基配列、ミトコンドリアSSU rDNAのV4,V6およびV9ドメインの塩基配列およびRAPD法による分析を試みた。
ミトコンドリアSSU rDNAのV4,V6およびV9の塩基配列を調べたところ,供試した全ての菌株でほとんど差が見出されなかった。この結果は,全てのマツタケの菌株が,宿主特異性や地理的な差異があるにもかかわらず,同一の生物種に属することを意味する。ITS領域の塩基配列の結果もこの結論を支持するものであった。一方,RAPD分析から,生態学的に異なる環境から分離・収集したマツタケ菌株には遺伝的が差異があり,その差異は亜種として同定されるべきものであった。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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