2005 Fiscal Year Annual Research Report
超音波伝播・インピーダンス同時測定による三測面被覆材の劣化診断手法に関する研究
Project/Area Number |
16580138
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Research Institution | Forestry and Forest Products Research Institute |
Principal Investigator |
桃原 郁夫 独立行政法人森林総合研究所, 木材改質研究領域, チーム長 (60222345)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 養樹 独立行政法人森林総合研究所, 木材改質研究領域, 主任研究員 (90353739)
加藤 英雄 独立行政法人森林総合研究所, 構造利用研究領域, 主任研究員 (60370277)
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Keywords | 木材 / 木造 / 劣化診断 / 腐朽 / 蟻害 / 非破壊 / 超音波 / インピーダンス |
Research Abstract |
腐朽部が水分を多く含む場合の測定について、平成16年度と同様、人工的に調整した試験体を用いて検討した。腐朽および蟻害を受けた部分が高含水率になる場合を想定し、それぞれ穴の径を変えた試験体を貯水槽に長期浸績した。その試験体を周波数50Hzと1kHzの場合で0-5Vの範囲でインピーダンスの電圧依存性を測定した。また、インピーダンスZ(0hm)と位相角(°)の100-100kHzの周波数特性を1V、5Vでそれぞれ測定した。その際に、試験体への電極の接触性を検討するために、押し当て電極にロードセルを固定して、その加重をモニタリングした。その結果、接触性が不十分な場合、測定値に大きな変動が見られ、安定した値が得にくいことが明らかになった。 電極間距離を2cmに固定し、周波数可変によるインピーダンス、位相角、電気容量と電圧可変によるインピーダンス、位相角および電気容量を比較した結果、電圧変化させた場合では、パターン変化が大きくなり、空隙を検出しやすいことが明らかになった。例えば、10mm以下の小さい穴の径の場合、電気容量C(F)に気乾状態の場合と同様、50Hzでパターン変動が見られた。一方、大きい穴の径では、位相角の電圧依存性に特徴が見られるが、電気容量では変動幅が小さい傾向を示した。 また、現場での測定実施を考慮し、穴を空けた試験体と高含水率の試験体を貼り合わせ、試験体に大きな含水率勾配が存在する場合での測定評価方法についても、現在検討中である。 超音波についても、波形観測を行い、インピーダンス測定同様、1面での測定評価手法を検討中である。
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Research Products
(2 results)