2005 Fiscal Year Annual Research Report
ヒラメ自然免疫関連サイトカイン遺伝子の発現調節機構に関する研究
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16580147
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Research Institution | Tokyo University of Marine Science and Technology |
Principal Investigator |
廣野 育生 東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 助教授 (00270926)
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Keywords | ヒラメ / サイトカイン / 遺伝子プロモーター / 腫瘍壊死因子 / ゼブラフィッシュ / LPS / Mx遺伝子 |
Research Abstract |
昨年度作製したヒラメ腫瘍壊死因子TNF-αのプロモーター領域をレポーター緑色蛍光タンパク質遺伝子(GFP)の上流に連結した組換えプラスミドDNAを構築し、ゼブラフィッシュ胚へマイクロインジェクション法により導入した。組換えプラスミドDNA導入個体の選別は、鰭の一部よりDNAを抽出し、レポーター遺伝子を標的としたPCR法により行った。PCRで陽性になった個体を飼育し、F2世代を作出した。このF2世代のトランスジェニックゼブラフィッシュを用いて腫瘍壊死因子TNF-αのプロモーターの働きを詳細に解析した。トランスジェニックゼブラフィッシュ胚を種々の濃度の細菌内毒素(リポ多糖)溶液に浸けると、高濃度の溶液ほどGFPの発現が多く観察された。このことから、ヒラメ腫瘍壊死因子TNF-αのプロモーターは、ゼブラフィッシュ個体内においてもリポ多糖に対して応答することが明らかとなった。また、抗ウイルスタンパク質をコードするMx遺伝子のプロモーター領域をレポータール発光タンパク質シフェラーゼタンパク質遺伝子(LUC)の上流に連結した組換えプラスミドDNAを構築した。この組換えプラスミドDNAをヒラメの胚より樹立された株化細胞HINAEへ導入した。組換えプラスミドDNAを取り込んだ細胞の選別はプラスミドにコードされているネオマイシンにより行った。次いで、細胞培養液中にリポ多糖、ポリI : C、ConAあるいはPMAを添加し、レポーター遺伝子の発現変化を測定したところ、ポリI : Cによる刺激においてのみ遺伝子発現が誘導されることが分かった。
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Research Products
(2 results)