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2004 Fiscal Year Annual Research Report

魚類体表粘液に見出されたグラム陰性菌特異性抗菌タンパク質の構造と作用機構の解明

Research Project

Project/Area Number 16580167
Research InstitutionTokyo University of Marine Science and Technology

Principal Investigator

長島 裕二  東京海洋大学, 海洋科学部, 教授 (40180484)

Keywords抗菌タンパク質 / クロソイ / 体表粘液 / 構造解析 / L-アミノ酸オキシダーゼ / フラボプロテイン / 糖タンパク質
Research Abstract

魚類体表粘液は様々な生理活性を示し,抗菌ペプチド・タンパク質は微生物に対する生体防御因子として重要な働きをしている。申請者らはクロソイ体表粘液から,グラム陰性菌に特異的に作用する抗菌タンパク質を見出した。そこで,本研究ではクロソイ抗菌タンパク質の構造と作用機構の解明を目的とし,今年度は構造解明を重点的に行った。
精製したクロソイ抗菌タンパク質(以下SSAPと略す)の部分アミノ酸配列からプライマーを設計し,RACE法ならびにRT-PCRにより,SSAPをコードするcDNAの全塩基配列(2037bp)と演繹アミノ酸配列を決定した。SSAPの前駆体は開始Metから58残基がシグナルペプチドで,59〜554残基が成熟タンパク質を推定された。推定成熟タンパク質の分子量(55260.33)ならびに等電点(pI5.46)は,精製SSAPを用いて測定した分子量(53k)とpI4.9とほぼ一致した。相同性検索の結果,SSAPはL-アミノ酸オキシダーゼ(LAO)と相同性が認められた。精製SSAPからFADが検出され,フラボプロテインであることが確かめられた。SSAPは2.2%の糖を含み,マンノースとN-アセチルグルコサミンが検出された。推定成熟SSAPのα-ヘリックス含量は約30%と見積もられ,CDスペクトルで測定した精製SSAPの値(28.2%,2.5%SDS)と一致した。次年度は,SSAPのLAO活性を測定し,SSAPのもつグラム陰性菌に特異的な抗菌作用をLAO活性とも関連させて検討する。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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