2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16580185
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Kyoei University |
Principal Investigator |
中村 哲也 共栄大学, 国際経営学部, 講師 (80364876)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
篠井 保彦 共栄大学, 国際経営学部, 教授 (20348337)
慶野 征じ 千葉大学, 園芸学部, 教授 (40024591)
吉田 昌之 京都大学, 農学部, 教授 (20003147)
|
Keywords | 貿易自由化 / パインアップル / 選択型コンジョイント分析 / 輸入解禁 / リンゴ / 共分散構造分析 / t検定 / クラスター分析 |
Research Abstract |
I.沖縄県石垣市における生食パインアップルの市場競争力の評価 沖縄県の生食パインアップル生産農家を対象として、経営方針・品種選択行動に関する評価を選択型コンジョイント分析によって計測した。その結果、パイン経営方針の重要度は、「品種更新」、「生食割合」が、最も重要な要因であり、品種選択案の重要度は、「市場価格」、「果肉の色」、および「熟期」が、最も重要な要因であることがわかった。※地域農林経済学会にて個別報告、個別報告論文受理 II.リンゴ選択行動における意思決定要因評価-構造方程式モデリングによる接近- 輸入解禁後のりんご品種選択行動における意思決定評価を共分散構造分析によって計測した。同分析は「味・食感・見た目等の消費者評価や消費者の潜在的な社会的・属性的要因がりんごの品種選択行動に影響する」とした仮説のもとで行った。現在、分析は継続中であるが、輸入解禁後における日米のりんご品種選択を意思決定する評価要因間の因果構造モデルを構築する際に考慮すべき点は、第1に、t検定の結果、消費者の属性、つまり「性別」、「世帯員別」、「婚姻別」、「職業別」に有意な差が確認できたことから、同モデルにはこれら属性を観測変数として導入する必要があること、第2に、クラスター分析の結果、りんごの(1)試食前と(2)試食後の基本的な消費者評価や(3)その他の消費者評価を潜在変数として概念化する必要があること、等が明らかにされている。※日本国際地域開発学会にて個別報告 III.ミカン・リンゴ産業のJIDEAモデルシミュレーション IV.果実・果樹の需給均衡に関する計量的分析 III.とIV.は、平成16年度から平成17年度までの継続課題であるが、現在、研究分担者がそれぞれ計測を行っている。
|