2005 Fiscal Year Annual Research Report
多面的機能発現と政策選択を考慮した農村開発戦略に関する理論・実証研究
Project/Area Number |
16580189
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
廣政 幸生 明治大学, 農学部, 教授 (00173295)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
門間 敏幸 東京農業大学, 国際食料情報学部, 教授 (30318175)
大江 靖雄 千葉大学, 園芸学部, 教授 (60302535)
小沢 亙 山形大学, 農学部, 助教授 (70211141)
山本 康貴 北海道大学, 農学研究科, 助教授 (90191452)
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Keywords | 農村開発 / 多面的機能 / 地域資源循環 |
Research Abstract |
1.海外共同研究者とのEUの状況研究により、多面的機能としてのNCOがジョイントととなるCOより、役割として大きくなってきており、これをどう戦略として活かすか。NCOに対するマーケットをどのように形成するか、農家にインセンティブを与える仕組みを如何に形成するかが農村開発の課題となることを明らかにした。 2.多面的機能としての教育機能は、人的資源に直接効果が及ぶ点や、基礎的な教育として陳腐化がみられない点で特徴を有している。また、技術的結合性に加えて、制度的な結合性を有していると考えられる。このことは、技術的結合性のみならず、制度的結合性の重要性を認識することが必要であることを明らかにした。 3.家畜糞尿は負の多面的機能である。その利用は多面的機能の役割を増す。地域資源循環システムの環境評価は多面的機能の評価となり、資源循環による農村活性化は新しい戦略である。LCAを用いて、農業地域における有機性資源循環の環境汚染を定量的に把握し、バイオガスプラントの導入の評価を行った。地域資源循環システムの総合評価でLCAの有効性を示すことができた。 4.生ゴミの堆肥化による地域循環システムの評価を行った。地域循環システムの形成は多面的機能のコンセプトである持続可能性につながり、その要素である経済要因について、T町の堆肥化施設の経営問題について、稼働率、料金、経営収支の分析を行い。町民、行政、農家相互間の連携と経済的支援が重要であることを示した。 5.多面的機能を活かした農村開発戦略を実行するに当たって、何が重要か、人的資源とリーダーであることを、D村、K町のISM法をを利用した事例分析によって明らかにした。
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Research Products
(6 results)