2006 Fiscal Year Annual Research Report
多面的機能発現と政策選択を考慮した農村開発戦略に関する理論・実証研究
Project/Area Number |
16580189
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
廣政 幸生 明治大学, 農学部, 教授 (00173295)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
門間 敏幸 東京農業大学, 国際食料情報学部, 教授 (30318175)
大江 靖雄 千葉大学, 園芸学研究科, 教授 (60302535)
小沢 亙 山形大学, 農学部, 准教授 (70211141)
山本 康貴 北海道大学, 農学研究科, 准教授 (90191452)
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Keywords | 多面的機能 / 農山村 / グリーンツーリズム / 農村開発 |
Research Abstract |
1.山間地域の多面的機能を維持するために、どのような開発戦略をとればよいのかを、地域問題構造をシステム分析によって明らかにできるCognitive Map分析を適用することによって、問題構造の明確化と開発施策の波及プロセスを明確化と同定化することにより検討を行った。対象を山梨県道志村として、文献情報と政策担当者へのヒアリングによって実証分析を行った。政策を選択する上で有用であることが判明した。 2.農村地域とりわけ稲作地帯では、WTOを意識した米政策の大きな変化を被っている。強制から選択へ大きく変化し、市場システムに委ねられるようになった。水田の多面的機能を考慮するならば、農家はこのような変化に対応しているのかどうかを考察する必要がある。山形県遊佐町における悉皆集落調査のデータを用い、開発米への評価とその要因、米価低下への対応、農家意識の変化それぞれについて、非線形PCA、選択ロジットモデル、テキストマイニング法を用いて分析を行った。開発米に積極的に参加をしている農家ほど政策の変化に対応していること、米価1200円で、ほぼ半分の農家が販売生産をやめることが明らかになった。今後、消極的対応の農家をどうするかが課題である。 3.わが国の多面的機能の主要なものとして位置づけられているグリーンツーリズムの意義と課題について検討した。従来のハード・ツーリズムに対して環境調和的なソフト・ツーリズムと位置づけられること。また、グリーンツーリズムのような新たな消費形態が21世紀のライフスタイルとなれば、都市農村関係による地域社会の創造になることを考察した。 4.都市地域の新たな多面的機能として、体験農園の機能を東京都練馬区を対象に分析をした。幅広い階層に満足を与えることができ、食育実践の場としても活用できることが明らかになった。
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Research Products
(4 results)
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[Book] 環境資源経済学入門2007
Author(s)
小林弘明, 廣政幸生, 岩本博幸
Total Pages
210
Publisher
泉文堂
Description
「研究成果報告書概要(和文)」より