2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16580198
|
Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
松尾 芳雄 愛媛大学, 農学部, 教授 (10150327)
|
Keywords | 圃場 / 農道 / 用排水路 / 高齢化の推移段階 / 高齢化問題構造の解明 |
Research Abstract |
17年度は「高齢農業者の生産活動環境とその整備計画の解明」を目的とし、以下のサブ課題を年度当初に設定し、実施した。 [農村整備現場における問題点の解明]:高齢化農村における地域農業面や農村生活面での問題とその対応策や今後の見込みなどの高齢化対応農村整備に関する現場的な知見を収集した調査データの分析を進め、農業生産空間関連の「圃場」、「農道」、「用排水路」に関し、整備現場における高齢化に伴う問題事項等を析出した。物的整備により改善される対象とそうでないものとに大別されると想定して問題事項を整理した。物的整備面における改善整備対象をアンケート調査の分析から明らかにし、物的整備によらない対象に関し、域外支援となる都市農村交流、健康管理や緊急通報等の農村の情報化の利活用面を明らかにし、高齢農業者の生産活動が継続される上で、農村地域の「ヒト」、「モノ」、「コト」の再生産性と地域管理の視点と必要性を指摘した。 [高齢化の進行に伴い顕在化する問題の分析]:高齢化の進行、つまり高齢化率の増大により、種々の問題事項が顕在化するという仮説を設け、その視点から「高齢化後発地域→高齢化進行地域→高齢化先行地域」の推移段階別にの問題状況やその対応・対策を整理し、高齢化の問題構造の解明を図った。地域の高齢化の進行度合いに応じた整備課題の解明、あるいは整備の限界といった知見を獲得するためには、高齢化率を指標とする地域問題の推移構造を定量的に明らかにする必要があり、最終年度のサブ課題とする。
|
Research Products
(4 results)