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2004 Fiscal Year Annual Research Report

空間的に不均一な植生に対する放牧家畜の採餌戦略の解明

Research Project

Project/Area Number 16580222
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionUniversity of Miyazaki

Principal Investigator

平田 昌彦  宮崎大学, 農学部, 教授 (20156673)

Keywords放牧家畜 / 採餌戦略 / 空間的不均一性 / パッチ / 選択採食 / 報酬 / フィーディングステーション
Research Abstract

空間的に不均一な植生に対する放牧家畜の採餌戦略を解明するために,以下の3つの実験を実施した。
1.再成長期間の異なるパッチの選択
バヒアグラス-シバ草地およびセンチピードグラス草地に,再成長期間の異なるパッチを創出し,牛によるパッチ選択について調査した。牛は第1に粗タンパク質含量を,第2に3cm以上の地上部容積重を報酬とし,これらが高いパッチを選択した。作成された数学モデルはパッチにおける採食時間の変動の96%を説明できた。モデルより,暖地型イネ科草地を採食する牛はパッチの質の変動にかなり敏感に反応することが示唆された。
2.草種,再成長期間ならびにサイズの異なるパッチの選択
草種(バヒアグラス,センチピードグラス),再成長期間(長,短)ならびにサイズ(大,小)の異なるパッチを創出し,牛によるパッチ選択について調査した。パッチ選択に対するパッチサイズの影響は認められず,パッチにおける採食時間の変動は上述のモデルでほぼ説明できた。フィーディングステーション(FS)行動の解析から,パッチの量的特徴がFS内の行動のみに関わるのに対し,パッチの質的特徴はFS内とFS間の両方の行動と関わることが示された。
3.バイトスケールの餌選択の評価
バヒアグラス草地に放牧される牛の餌選択を,草高を指標として,バイトスケールで評価した。放牧の進行に伴う選択性の変化は,当初は高質で,量的にも枯渇していなかった低草高地点が,繰り返し採食されるうちに,その量的・質的価値が低下し,中・高草高地点に対する優位性を失うことを反映するものととらえられた。また,餌選択の個体間変動は,それぞれの個体に特有な草高に対する好みが,放牧の進行に伴う草地植生の量的・質的変化の影響を受けた結果として現れたものととらえられた。

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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