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2004 Fiscal Year Annual Research Report

有用野草による草地造成のための種子繁殖技術開発に関する研究

Research Project

Project/Area Number 16580224
Research InstitutionUniversity of Miyazaki

Principal Investigator

西脇 亜也  宮崎大学, 農学部, 助教授 (60228244)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 槐島 芳徳  宮崎大学, 農学部, 助教授 (10253808)
Keywords有用野草 / 種子増殖 / 草地造成 / 採種機 / エンジン付草払い機 / チガヤ / ススキ / 緑化
Research Abstract

有用野草の種子増殖による草地造成技術開発に関して、有用野草であるチガヤの種子繁殖特性を検討した。さらに、冠毛の存在により収穫が困難なチガヤ等の野草の種子採取方法について、採取機械を考案し、その作業効率を検討した。具体的には、種子繁殖特性については、チガヤには種子休眠性の深い系統と浅い系統が存在し、これらは形態や生理・生態的な特徴が異なることが全国での調査によって明らかとなった。両系統を緑化方法や立地によって使い分けることで効率的な緑化が可能であると考えられる。しかしながら、チガヤやススキの室内保存状態での種子寿命は1年以内と短いことが明らかとなり、有効な種子保存法を開発する必要があることが明らかとなった。来年度はこの点をさらに検討する。
昨年度はエンジンブロアーの吸引によって種子を採取する方式を考案し、チガヤ種子の採取効率を手取りのそれと比較検討した結果、単位時間あたりの種子採取量は機械方式が手取りに比べて約28培となった。この方式では、1人の作業者による半日、もしくは1日の作業によって数kg以上の種子が採取可能であり、実用可能であると考えられた。しかしながら、約数キログラムのエンジンブロアーを野草の穂の位置まで持ち上げて長時間作業することは作業者にとって過重であり、この点の改良が必要であると考えられた。
そこで、今年度は、エンジン付草払い機を改造し、回転刃用の動力を種子採取用の「こぎもみローラー」の回転に用いる「採種機」を試作してこの点の改良を試みた。エンジン付草払い機の場合は、エンジン部分を持ち上げることなく、回転部分をススキなどの穂の位置まで軽々と持ち上げて種子を採取できると考えた。そこで実際に試作して採種を試みたところ、作業性が大きく向上した。来年度はこの方式での採種効率を検討する。

  • Research Products

    (4 results)

All 2004

All Journal Article (3 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] Genetic distance between two types of Imperata cylindrica (L.) BEAUV. characterized by flowering phenology2004

    • Author(s)
      Aki Mizuguti, Aya Nishiwaki, Yasuhiro Sugimoto
    • Journal Title

      Grassland Science 50・1

      Pages: 9-14

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [Journal Article] 放牧利用人工草地におけるハルガヤ(Anthoxanthum odoratum L.)とミノボロスゲ(Carex albata Boott)の生育環境2004

    • Author(s)
      渡辺也恭, 八谷絢, 西脇亜也, 板野志郎, 菅原和夫
    • Journal Title

      日本草地学会誌 49・6

      Pages: 611-615

  • [Journal Article] 放牧地の侵入低木であるタニウツギの種子発芽特性2004

    • Author(s)
      新庄久尚, 西脇亜也, 菅原和夫
    • Journal Title

      日本草地学会誌 50・4

      Pages: 369-371

  • [Book] 草地の糞中種子,草地科学実験・調査法(日本草地学会編)2004

    • Author(s)
      西脇亜也, 西田智子
    • Total Pages
      587
    • Publisher
      畜産技術協会

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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