2005 Fiscal Year Annual Research Report
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16580237
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Research Institution | Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine |
Principal Investigator |
手塚 雅文 帯広畜産大学, 畜産学部, 助教授 (40311526)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥田 潔 国立大学法人岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (40177168)
宮本 明夫 帯広畜産大学, 大学院・畜産学研究科, 教授 (10192767)
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Keywords | 糖質コルチコイド / 糖質コルチコイドレセプター / エネルギー代謝 / 11bHSD / グルコース / GLUT / 卵巣 / 子宮 |
Research Abstract |
本研究の目的は、ストレス反応や糖代謝に重要な役割をはたす糖質コルチコイドがウシ雌生殖器におよぼす直接的な作用とその調節機構を解明する事である。研究の焦点は、1)卵巣、卵管、子宮における糖質コルチコイド受容および代謝システムの解明、2)糖質コルチコイドが各組織における炎症様反応におよぼす影響の解明、および3)エネルギー取込みと代謝におよぼす影響の解明の3点である。 1)卵巣、卵管、子宮のすべてで糖質コルチコイドレセプターと、組織局所で活性型糖質コルチコイドレベルを調節するスイッチの働きをする2つの酸化還元酵素、11β-HSD type1と2の発現が確認された。これらの因子の発現は発情周期に伴い大きく変化する事が認められた。またウシ卵胞発育・排卵における糖質コルチコイドの作用が11β-HSD type1によって主に調節されている事を示した。 2)子宮内膜組織を用いた培養実験で、糖質コルチコイドが間質細胞からの黄体退行因子であるPGF2αの分泌を抑制する事が示された。上皮細胞ではGRの存在にも関わらず抑制効果は認められず、糖質コルチコイドの作用に組織特異性がある事が示された。 3)卵巣と卵管で主要なエネルギー源であるグルコースの取込みを行う複数のグルコーストランスポーター(GLUT)の発現が確認された。このうち卵巣ではGLUT1および神経組織で発現が高いGLUT3が主要なGLUTであること、および卵胞発育に伴うエネルギー需要の増加がGLUT3によって賄われている事が示唆された。これらGLUTおよび糖代謝酵素の発現は組織、ステージ特異的に調節されており、エネルギーの取込み・代謝が複雑な系で調節されている事が示唆された。またこれらのエネルギー取込みおよび解糖系の代謝酵素の発現が性腺刺激ホルモンやステロイド、局所のグルコースレベルによって自己調節されている可能性が示唆された。
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Research Products
(3 results)