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2005 Fiscal Year Annual Research Report

水鳥の多く飛来する池沼の水質保全に関する研究

Research Project

Project/Area Number 16580273
Research InstitutionShimane University

Principal Investigator

相崎 守弘  島根大学, 生物資源科学部, 教授 (20109911)

Keywords宮島沼 / 伊豆沼 / 東京港野鳥公園 / 片野鴨池 / 米子水鳥公園 / 武蔵丘陵森林公園大沼 / 水鳥 / 富栄養化
Research Abstract

カモ科鳥類が多く飛来する池沼の水質季節変動の比較研究について、2004年7月から2005年11月まで2〜3週間に1度の頻度で調査を行った。調査池は宮島沼,伊豆沼・給餌池主池,東京港野鳥公園,片野鴨池,米子水鳥公園の5つの池沼とし、水温・SS・Ch1.a,栄養塩類,有機物を測定した。マガンの中継地である宮島沼と他の越冬地との水質季節変動は明らかに異なり、宮島沼ではマガンのピークとともにSS・Ch1.a,TN,NH4-N,TP,有機物すべて増加した。この違いは、池中の水温による水鳥の排泄物中のリンの分解速度、水鳥の種類によるものと考えられる。
また最近、日本各地で魚食性鳥類であるカワウ(Phalacrocorax carbo)が個体数を急激に増加させ、漁業被害や森林被害を深刻化させている。カワウは水際の森林にコロニーを形成するため、池の水質悪化を招く。そこで、カワウの影響を明らかにするため、湖畔林に約1000羽のコロニーを有している武蔵丘陵森林公園内の山田大沼を対象に調査を行った。2005年2月から月に1回の頻度で山田大沼上沼の表層水を採水し、pH、クロロフィルa、SS、栄養塩、有機物を測定した。また、カワウの繁殖シーズン中である2005年9月1日に、公園内に位置するカワウのコロニー形成が見られない周辺の5池沼の水質を同様に調査した。山田大沼上沼は6月にクロロフィルa濃度が1000μg/Lを超え、過富栄養化状態であった。また、周辺の池沼と比較すると、クロロフィルa濃度、TOC濃度、リン濃度、窒素濃度とも著しく高く、カワウのコロニーが形成されることにより、水質が悪化することが明らかとなった。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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