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2005 Fiscal Year Annual Research Report

パラジウム触媒を用いる新規Tandem型環化反応の開発と生物活性化合物の合成

Research Project

Project/Area Number 16590004
Research InstitutionToyama University

Principal Investigator

平井 美朗  富山大学, 理学部, 教授 (70111747)

KeywordsTandem型の環化反応 / ヘミアセタール中間体 / 2価のパラジウム触媒 / ヘテロ付加環化反応 / 5-epi-prelactone C / スピロケタール環 / spirofungin A / spirofungin B
Research Abstract

申請者は、これまで独自に,2価のパラジウム触媒用いるヘテロ付加環化反応を見い出し,この反応を用いてピペリジンアルカロイドやポリエーテル類の合成を行ってきた。今回,新たに,アルデヒド基とアリルアルコール部を有する化合物を,アルコール存在下2価のパラジウム触媒で処理することにより,環化反応が円滑に進行し,添加したアルコールを取り込んだ環化生成物を立体選択的に得ることに成功した。また,エタノールの添加が最も良好な収率を与えることも見い出した。本反応はヘミアセタール中間体を経由して進行するTandem型の環化反応であり,これまで報告例は無い。申請者はこの反応を用いて,5-epi-prelactone Cの新規な合成を行った。
さらに,申請者は,この新規なtandem型の環化反応を,分子内環化反応に応用することによって,スピロケール環の立体選択的な構築にも成功した。また,本反応を用いて,種々の抗菌活性を有する天然物spirofungin A(1)及びB(2)の全合成を目指して研究を行っている。現在のところ,すでに,スピロケタール環の立体選択的な合成に成功しており,これら天然物の全合成を目前にしている。
著者らの開発した手法は,糖類やスピロケタール環を有する天然物の合成に極めて有用な手段を提供するものと考えている。今後,さらなる展開が期待される。
また,上記の反応の他に,phenyl propargyl ethersの位置選択的な環化反応にも成功しており,その反応を用いて未だ絶対配置が明らかになっていない光学活性フロクロモン(-)umutachinを合成し,その絶対配置を明らかにした。また,分子内光延反応を用いることにより,7員環エーテル構造を有する天然物の3-methyl-2,5-dihydro-1-bebzoxepin carboxylic acidsの効率的な合成にも成功している。

  • Research Products

    (2 results)

All 2006 2005

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] Novel Etherification of Allylic Alcohols Using Pd(II) Catalyst2006

    • Author(s)
      Hirai, Y. et al.
    • Journal Title

      J.Arkivoc (印刷中)

  • [Journal Article] Synthesis of Two Naturally Occurring 3-Methly-2,5-dihydro-1-benzoxepin Carboxylic Acids2005

    • Author(s)
      Hirai, Y. et al.
    • Journal Title

      J.Org.Chemistry 70

      Pages: 7505-7511

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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