2005 Fiscal Year Annual Research Report
リポシドマイシン類の全合成:立体化学と生理活性機構の解明
Project/Area Number |
16590008
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Research Institution | Toyama Prefectural University |
Principal Investigator |
中島 範行 富山県立大学, 工学部, 教授 (40188959)
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Keywords | ヌクレオシド抗生物質 / ペプチドグリカン / 生合成阻害剤 / 全合成 / ジアゼパノン環 / Ns基 |
Research Abstract |
本研究では、新しいペプチドグリカンの生合成阻害剤であるリポシドマイシン類(1)をターゲットとして取り上げ、その立体化学を決定するとともに、全合成を行いながら、生理活性機構解明を目的とした構造活性相関研究を行なう。 本年度は、リポシドマイシン類の分解物(2)の合成を達成するために、モデル化合物を合成してウラシル基の導入の条件を検討した。ジアゼパノン環の1位のアミノメチル基の存在によってウラシル基の導入の祭に使用するルイス酸の活性が押さえられることから、アミノ基の塩基性をNs基またはホルミル基のような電子吸引基で保誰することによって、ウラシル基を55%、44%の収率で導入できることを確認した。続くNs基の脱保護は容易に行うことができ、メチル化することによってブミノメチル基の構築を行うことができた。しかし、ジアゼパノン環を構築後の2級アミノ基に対するNs基の導入を行うことはできなかった。 現在、Ns基を有するアミノ基を足がかりに別ルートによるジアゼパノン環の1位のアミノ基にNs基を有する化合物の合成を進めており、目的化合物の合成によりウラシル基の導入が問題なく達成できるものと期待している。さらにアミノ糖のグリコシル化を検討する予定であり、ウラシル基とアミノ糖部分の導入のタイミングを慎重に決定しながら、1の全合成を完了させる予定である。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Systematic Synthesis of Galloyl-substituted Procyanidin B 1 and B2, and Their Ability of DPPH Radical Scavenging Activity and Inhibitory Activity of DNA Polymerases2005
Author(s)
Saito A., Mizushina, Y., Ikawa, H., Yoshida, H., Doi, Y., Tanaka, A., Nakajima, N.
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Journal Title
Bioorg.Med.Chem. 13
Pages: 2759-2771
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[Journal Article] Structural Analysis of Catechin Derivatives, as Mammalian DNA Polymerase Inhibitors2005
Author(s)
Saito A., Mizushina, Y., Ikawa, H., Yoshida, H., Doi, Y., Tanaka, A., Nakajima, N.
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Journal Title
Biochem.Biophys.Res.Commun. 333
Pages: 101-109
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