2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16590013
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
池上 四郎 帝京大学, 薬学部, 教授 (10119555)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 秀依 帝京大学, 薬学部, 助教授 (10266348)
澤田 大介 帝京大学, 薬学部, 助手 (00338691)
濱本 博三 帝京大学, 薬学部, 助手 (40365896)
南目 梨江 帝京大学, 薬学部, 助手 (70349257)
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Keywords | コヨローサ / 含窒素糖鎖 / PI-88類縁体 / 1-メチルグリコシド / 新規エーテル糖構築法 / 選択的α-グリコシド化法 / ボグリボース / 両親媒性高分子触媒 |
Research Abstract |
1、新規糖尿病薬のリード化合物と成りうる二糖天然物であるコヨローサに焦点を絞り、合成に必要な2糖間のエーテル結合構築法を確立できた。4種の糖の組み合わせで2糖の6,6-エーテル類縁体10種を合成した。生物評価によるとコヨローサの化学構造は修正する必要がある。関連する他のエーテル糖の合成もほぼ達成できた。 2、含窒素糖関連類縁体の効率よい合成法の確立とその構造解明がほぼ解明されたので、酸素以外の複素原子を含む新しい糖鎖構造構築をも視野に入れて研究を展開してきた。 3、新たに、1位にメチル基が導入されたグリコシドの合成研究に着手し、α-D-1-メチルグルコシドの合成法が確立できた。エキソ-1-メチレン糖に直接カルボカチオンを発生させ別の糖を攻撃させてグリコシドを構築する方法である。各種の糖及び位置(2,3,4,6-各位置)でのグルコシル化が可能になり新しい糖鎖構築法が達成できた。 4、3で確立した方法はα-グリコシドのみが得られるので、この合成法をガン転移阻止作用が期待されるPI-88のメチル類縁体の合成へ応用して、その基本骨格の合成が達成できた。 5、新しい疑似糖として検討してきた効率良いオルトエステルの合成法は、適用応用拡大が図られ、全く新規なシクリトール合成法を提供することができた。この方法は医薬創製の立場から過血糖抑制薬の合成にも応用することが可能となり、ボグリボース及び関連エピマーの合成に転換すること検討している。 6、環境調和型の有機合成反応系の新規確立も計画通り展開できた。
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Research Products
(6 results)